『七月大歌舞伎』観てきた

東京銀座の歌舞伎座で2025年『七月大歌舞伎』を観てきました。
7月21日(月・祝)11時からの昼の回です。

七月大歌舞伎|歌舞伎座|歌舞伎美人

例のごとく、お安い席から観劇してきました。
ほぼ花道が見えない3階席です。

でも、『歌舞伎 刀剣乱舞』よりは花道の芝居が少ないのかな?
花道が見えないのも「値段なりの見え方」と思えるレベルでした。

今回は「新歌舞伎十八番から4作品を上演」ということで、ちょっと変わった試みなのかな。
バラエティに富んだ4作品のいいところだけをお見せしますという感じでしょうか。
好きなものだけ幕見しても楽しそう。

土曜日の午前に宝塚の星組を、夕方からは『歌舞伎 刀剣乱舞』を観ていたのもあって、それらとの比較という点でも面白かったです。

今回はガチ古典ですよね。
『刀剣乱舞』の現代みからの差がすごい。昔ながらのたっぷりとした芝居と踊り。

とりあえず踊る。なにかありゃ踊る。いいから踊る。

お着物も見得も、みんなきれいなものが見たかったんだね。

そして、4作品のどれもが現代の感覚での「劇」や「芝居」からするとなんじゃこりゃあと言いたくなる造りでした。
起承転結とか求めてはいかんのだ。たぶんそういうタイプのものじゃないんだ。

芝居の終わりはかっこよさとかが第一なんだな。
「上手くまとめる」「回収する」みたいなのじゃなくて、カタルシスとか快感とか重視なのかな。

まともな感想はないんですが、とりあえず思ったことを少しだけ書き残しておきます。

大森彦七

大森彦七と楠家息女千早姫の話。

馬だ―――――!!
懐かしの馬!!
松風を思い出す。(えりたんの卒業公演ね)

滝のセット、立派。

作り物の岩をずりずりと引っ張ってくる彦七、さすが武士、力持ちだ。
ちゃんともとに戻すのもエライ(笑)

楠木正成や大森彦七らのことを知らなくて、筋書きも読まずに観劇してしまったので「イヤホンガイド借りときゃよかったなぁ」と思いました。
狂ってるふりのところとか、話を理解しきれてなくて置いていかれた。

馬で花道を去っていくのいいなぁ。

船弁慶

元がお能なんですね。
だからか背景がシンプル。
正直なところ、筋書き読んでなかったらこの場面が浜辺とかわかんなかったと思う。

登場人物は弁慶、静御前、知盛の霊、義経など。

弁慶の調伏によって鎮められる知盛の霊が、花道を引っ込むかと思えば出てきてまた引っ込むかと思えば出てきて……ってのを何度もやってて、この見せ場エンドレス感も面白いな。

高時

登場人物は北条高時、田楽法師(天狗)など。

リアル子ども出てきた!「アーーーイーーー」とか「ばばさま」とか言ってるのが可愛い。
長年にわたり歌舞伎ファンやってると「あんなに可愛かった子が立派になってねぇ」とか思えるのでしょう。
(それとも「気づいたら辞めてたわ」みたいなこともあるんでしょうか)
あ、でもこの役は女の子が務めてるのね。

天狗に惑わされて踊る高時。
あえて下手に踊るのが見物。

天狗は跳ぶわ跳ぶわ……すごかった。足腰強いなぁ。全身運動がすぎる。

序盤の犬公方みたいな話とはまったくつながってないのがある意味すごい。

紅葉狩

登場人物は更科姫(実は戸隠山の鬼女)、平維茂など。

今回の歌舞伎の中で唯一なんとなく知ってる(というかたぶんなにかで見たことがある)のがこの「紅葉狩」です。

侍女野菊はぼたんちゃん、可愛い。たぶんテレビで見たことあるな。
山神は新之助、少年なのね。

侍女たちが順番に一言ずつセリフを言うのに、植爺の幕前のセリフを思い出した。

更科姫が少しずつ鬼女としての正体を見せていくところ、平維茂や従者が徐々に眠っていくところが楽しい。
寝落ちするところは平維茂は貴族らしく扇で顔を隠していくのに、従者はすごいまろびかたをしている。

戸隠山の鬼女はメイクがすごくて、キングボンビーを思い出したよね。
歌舞伎ファンには怒られるかもだけど。

最後、鬼女が木の上でポーズ取って終わりなの凄い。
宝塚だったらあり得ん……。(いや、昔懐かしの柴田作品ならたまにあるけど)
話にオチとか物語の起承転結とかないんかい……なくていいんかい……。
こういう見せ場で決めて終わり、みたいなの、逆にすごいよな。

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