『壬生義士伝』新公感想・1
雪組大劇場公演『壬生義士伝』の新人公演を観てきました。
6月18日(火)18時公演です。
担当は町田菜花先生。
なかなか良い新公でした。
・吉村貫一郎を演じた主演のあみちゃんは歌がうまい。
言っちゃなんですが、雪組では久しぶりに歌える新公主演者ですね。
研4にして、歌も芝居もうまい。
安心して観ていられる新公です。
歌もセリフも柔らかな声音で、あまり「男役」を作ってはいないように感じました。
穏やかな「吉村貫一郎」という役柄ゆえの部分もあるでしょうが。
最後のご挨拶も可愛らしい。
南部弁は本役ののぞさんより抑えめ……と思ったら、酔ったシーンだけ方言全開でした。
これは計算なのかな?
あまり、うまくつながっているようには思えませんでした。
・ヒロインみちるも達者。
南部小町かと言われるとアレだけど、しづのけなげさ、耐える強さが美しい。
2役であるおみよの勝気なお嬢さんぶりも可愛い。
歌は、まぁアレでした。
・大野次郎右衛門のすわっち。
予想通りのうまさ。
立場上、表に出さざるを得ない非情さ、その奥のさみしさ、弱さなどをきっちり見せました。
貫一郎が脱藩するときに心情を語るところ、貫一郎を死なせて母にすがるところなど、芝居のコントラストが見事。
また、貫一郎が脱藩するときにきちんと心細さを見せるから、帰参願いのときに時間の流れを感じさせることができるんですね。
あのピヨピヨしてた子が……!って。
貫一郎と次郎右衛門の友情は新公のほうが強く見えました。
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