『グレート・ギャツビー』7月23日(土)11時の回の感想の続き。
・「女の子はきれいなおばかさんのほうが幸せになれる」という海ちゃんのデイジー。
おばかさんじゃなかったから幸せになれなかった、アメリカの貴族と結婚しても幸せと感じられなかったんですよね。
本当におばかさんだったとして幸せになれたとは思えないけど、精神が鋭すぎるデイジーにはあの生活が耐えられなかった。
少しくらい、精神が鈍磨していたほうが生きていく上ではラクというのはあると思う。
海ちゃんはろうたけた美女は似合うんだけど、少女時代はなかなか難しいものがありますね……。
演技うんぬんじゃなくて、どうしてもビジュアルが大人っぽいから。
・るうちゃんが怖い。
るうちゃん演じるジョージ・ウィルソンは上流社会に虐げられ軽んじられる善良な小市民だけれど、妻に対しては支配的である。
自分の夢や希望の一方で、妻の気持ちには鈍感である。
妻のマートル(あまし)も浮気しているし、地道に働く夫をバカにしている。
けれど、るうちゃんジョージがしょぼくて(演技上の話ね)風采が上がらなくて、妻を愛していると言いながら(それも嘘ではないんだろうけれど)田舎に閉じ込めようとする。
そして出かけようとする妻を監禁するに至って、マートルが自死を選んで車の前に身を投げ出すのもやむを得ないと思わせる。
閉じ込められたマートルの叫びの悲痛さ。
いや、夫も可哀想っちゃ可哀想なんだけど、るうちゃんがヤバすぎて……。モラ夫、怖い。
・ジョーダン・ベイカーのみちる、こういうパキっとした女の人似合うなぁ!自立した女性役がすごくよかった。
ザ・宝塚の娘役です☆みたいなのより好きだわ。
そういや名を上げたのも『るろうに剣心』の少年役だったもんな。
・おだちんのゴルフへたっぴ設定は「お父さんに教えてもらって」案件……って、お父さんのご職業を知ってるヅカファンはみんなつっこんだだろう。
おだちん演じるニック・キャラウェイはちょっと学生っぽい感じがして、証券会社に勤めてるそれなりの階級でそれなりに稼いでる人の筈なんだけど、そういう感じは薄かった。
その点を抜きにすれば、おだちんの演技はやっぱり上手かった。
・トムが手を出そうとするジーグフェルド・フォリーズの踊り子ヴィッキーのゆいちゃん、ほんと可愛い。
そりゃ浮気したくなるわなぁ。
キャラがハマりすぎ。
・ジーグフェルド・フォリーズの妖精役のこありちゃんとみうみん、2人とも可愛くてダンス上手くて最高だ。
・まゆぽん演じるウルフシェイムの「生きている間だけの友情」が虚しいようでいて、でもそれでいいかなとも思ってしまう。
これがかっこよく見えるのはまゆぽんがかっこいいからだろうけど。
・エトワールがのりんちゃん、Wトリオの娘役がおはね、いちご、ほたる、まのんとガチ歌ウマを揃えてて震えた。
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