『ハリウッド・ゴシップ』感想・1
雪組シアタードラマシティ公演『ハリウッド・ゴシップ』を観てきました。
10月27日(日)12時と16時の回のダブル観劇です。
演出が田渕センセイということもあり、ほとんど期待してなかったんですが、まさかの佳作でした。
面白かった!!
過去作における田渕センセイの描く登場人物って、かなり性格がクソだったじゃないですか。
『Victorian Jazz』のべーちゃんとか、『相続人の肖像』のずんちゃんとか、『異人たちのルネサンス』のありとあらゆる人とか(特に男性陣)……。
それなのに、今回は人間がまとも!!
なにがあった田渕センセイ!!!!
咲ちゃんの役(=コンラッド)は多少アレな性格だけど、それは状況によるものだからね。ノーカウントです。
出てくる人の性格がまともで、心理の流れがわかるから物語に乗れる。
登場人物に共感できるから、彼ら・彼女らの運命にハラハラできる。
いいお話でした。
宝塚の作品を見るのは、作品そのものだけじゃなくジェンヌさんの成長を楽しむ部分があるんだけど、今回はなぜか田渕センセイの成長に感動してしまいました。
ああ、上から目線。
演出もきれいでしたね。
ニュース「ハリウッド・ゴシップ」から、コンラッドの登場(=単独オーディション)への切り替えの鮮やかさ。
『サロメ』と、じゅんはなちゃん演じるエステラの踊りの幻の重なり。
みとさん演じるアマンダの切なる告白。
そういや、昔から絵的にはきれいなものを作る人だったんだよね。(芸術系大学出身だけあるということか)
今回がまぐれでありませんように。
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