『双曲線上のカルテ』感想・３
●せしこさんはダブルヒロインだったなぁ。
娘役転向はよかったと思う。
やっぱり美人だし、男役でとはいえそれなりの年数を舞台のセンター近くで過ごしてきただけあって、芝居が安心してみていられる。
顔のバランス的にはちぎあんりよりちぎせしるのほうが合ってた。
もちろん合ってたからといって、ゆくゆくどうなるとも思いませんが。
歌も男役のときより聞きやすかったような。
音域が合ってたのかな。
（ソプラノではなかったと思う）
しかし翔くんの異母妹か…。
これは翔くんが若いのか、せしこさんが大人っぽすぎるのか…。
●夢華さんは翔くんのお母さん役で、酒場をやってる。
似合いすぎ。でもってやっぱりうまい。なんだかんだいって入団首席なんだろう。
彼女もなんでジュリエットなんかやっちゃってたんだろう。
９６期の事件は事件として、せめてこういう役から始めてれば風当たりもさほどキツくなかったろうに。
●翔くんは夢華さんの息子でせしこさんの異母兄。出番は少ないけどなかなかいい役どころ。
温かみのあるいい演技だと思いました。
●あすくんはバイトだらけ。
でもメインは不良の患者かな。
ケガした不良では大騒ぎしてるところの熱さと、落ち着いてからの「痛い」と車いすにうずくまる姿のかわいさのギャップが楽しかった。
フィナーレの男役ダンスでは翔くんと対で踊っていて個人的にたぎった。
ああ、つくづく、せめてあと３センチ身長があればなぁ・・・。
●あんりの歌で「愛の喜びが恋の苦しみに変わり」みたいな歌詞があった。
一人でこっそり大笑いした。
ダーイシ、このフレーズお気に入りすぎるだろ。
『殉情』『竜馬伝』なんかでも聞いたぞ。
ダーイシ作品のヒロインは必ず演歌調にこれを歌わにゃならんのね。
●はっちさんとまゆみさんの夫婦は面白かった。
笑わされた。
●朝風くんとカレンちゃんの夫婦の話は泣かせるねぇ。
●開始早々めげたのは、モニカとサンドラ（もも）が「あの人変わってるからＡＢ型じゃない」「Ａ型かもよ」みたいな話をしてる点。
場所、イタリアじゃなかったっけ。
この一事で、登場人物がイタリア人の名前がついただけの日本人になってしまって、そこでげんなりしたわ…。
（血液型占いは、日本などのアジアを中心に広まっていて、欧米ではそんなにやらないはず）
