『双曲線上のカルテ』感想・2

2023-03-20雪組公演感想,雪組

●ちぎたさんは白衣+メガネ+金髪という殺人的コンボのわりにいまいち美貌が映えなかった…。

髪型がなぁ…。
もうちょっと似合うのがありそうなものだけど。

芝居その他の出来については今回は云々できないです。
私的にフェルナンドという役がダメすぎてさ。

最後のほうで天使に「あなたは人を幸せにしましたか」と聞かれて、彼ははにかみがちに「はい」と答える。
ここで、どうしても
「お前がっ、誰を幸せにしたというのか。いや、幸せになった人はいるけど、ヒロインにあんな仕打ちをしといてそれはないだろう! 簡単に天国に行くな。ちったぁ悩め!」
と怒りたくなってしまうのだわ。

この能天気男がぁぁぁ!!!! と、原作者と演出家に怒りをおぼえる。

みどころは、自ら注射を打つ演技でしょうか。

●ヒロイン・モニカ役のあんりはかわいい。
たぶん、小さい娘役好きなタイプにはたまらんだろうな。
ひまわりというよりはタンポポっぽかった。

芝居をがんばってほしい。
表現(特に顔の表情)がそこはかとなくひらがな風味だったわ。

フェルナンドの故郷に行くときの服装がすごくロリっぽかった。
ミトンの手袋とかダッフルコートとか。
かわいいのはもちろんなんだけど、イタリアの妙齢の女性もこういう格好をするんだろうか…? と軽く考えてしまった。
(なんかもっと女らしい大人っぽい格好をするイメージなので)

●ちぎあんりのコンビはサイズ的にはいいんだろうな。小柄に小柄で。

ただ顔のバランスはイマイチだと思った。
ローマ彫刻に中国の南画が並んでるような不思議(はっきりいえば変)な並びだったよ。

●ともみんのランベルト医師はすごくよかった。
熱くて無骨で女心には無神経(笑)で、でもからっとしてる医師がどハマりしてた。
歌もよかったのでは。

元クラスメイトに診察されるのがイヤだ! という妊婦(演じてるのはハウルさん)にも明るく笑い放ってすませてしまったり、まゆみさんの腰痛にも(「ハイヒールのせいかしら」というまゆみさんに)「いいえ、年齢です」と答えてしまう無遠慮さが笑える。
でもからっとしてるのでイヤな感じにならないんだよね。
これも人徳かしら。

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