『アリスの恋人』感想・6
●芝居そのものとは関係のないことですが、アリス~の客層はかなり若かったです。
もちろん宝塚だから幅広い年齢層がいるんだけど、いつもより若いお嬢さんの割合が高い気がする。
ポスターをみて「これ観たい!」って思った人が多いんじゃないかな。
なかでも、10日ほど前に梅田で観たOG公演『DREAM FOREVER』の客層とはえらい違いでした。
平均年齢が20歳くらい違うんじゃないかと思うほど。
●舞台セットが好きだ。
吊り物その他で歩道橋にも赤の女王の城のホールにも牢獄にもなる。
ちょっと手を加えることでなんにでも見える。舞台のマジックだな。
●アリスの衣装が好きだ。
衣装そのものもかわいくて好きなんだけど、舞台の中での見え方がいいんだ。
赤・黒・白の衣装の中でアリスだけがやわらかく浮遊感を感じさせる水色の衣装を着ている。
それがファンタスマゴリアの中でのアリスの異物性――ナイトメアに言わせると「紛れ込んだ虫」――を端的に現わしている。
そういう意味ですごくセンスのいい衣装だと思う。
こういうのも演出だし、総合芸術だ。
●トランプたちはワンサのようでいてみんなちゃんとキャラが立ってるのね。
若手がほぼ顔と名前が一致してないのが残念なんですが、やたら怒ってる人やずっと怯えてる人、なぜかバレエポーズっぽくキザってばかりの人などなど…。
観察しはじめたら面白くてかなわん。
●トランプ男の中にびびるくらい顔が小さくてきれいな人がいたんですが、優くんで合ってますかね。
優くんはおとめ(すっぴん)とプログラム(メイク顔)の差がありすぎてびっくりした。
失礼ながら詐欺レベルだと思った。
その落差たるや、べにーや元宙のえりこレベルだ。
●12月3日15時公演の輝月くんは「ナイトメア様、クリスマスイブの夜、空いてます♥」と言ってました。
アドリブ面白いな(笑)。
●ジョーカーさんの顔はやっぱりたまらんのう、とムヒムヒしていたのだが、どうやら目の下のクマがツボなのだなということに気付いた。
●「ジャバウォックの詩」のところ、トランプのエース(=よっしー)の歌がすごくいい。
物語を感じるもの。
よっしー自身は吟遊詩人っぽい気がする。
音楽全体的にはサンホラっぽいなと感じた。
サンホラに詳しくないので、この感想が合ってるのかどうかわかんないけど。
●たまきちウサギの衣装と、赤の女王のベッドにあるウサギのぬいぐるみがおそろいだってことに気付きました。
現実世界でも「狂言回しにして」って言ってたもんね。
現実とファンタスマゴリアをつなぐ窓口なんだな。
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