『アルジェの男』感想・1

8月6日(土)にダブル観劇してきました。

『アルジェの男』は退屈ではないんだけどいまいち心動かされない。
感動したり心をつかまれたりがない。

いろんな人が出てきていろんな出来事が起こって。退屈するヒマなどないはずなのに「へー」レベルの気持ちだ。
なんなんだろう、これは。

きりやんのジュリアンは「野心をもって女たちを踏み台にしのし上がろうとする男」には見えなかった。
アルジェ時代にまりもサビーヌをくどいている軽い様子も不似合いに見えた。
なんだか一夫一婦制の男なんである。女にチャラく絡むのが似合わんのである。

枯れていて乾いていて、回りのお膳立てに乗っているように見えた。
出世も、女も。
リュウさまや邦さんに「娘の夫に」「姪の夫に」と望まれて、都合が悪くなかったから乗っただけ。そして相手も女たちもジュリアンを愛しただけ。
それを「野望」と呼ばれてもな。

きりやんのジュリアンは悪くなさそうなんだ。
実際、悪事をなそうとしているわけではないし、ちょっとした黒い過去はあるけれど、このままいけば女を利用せずとも出世できそうな感じだ。バリバリに勉強も仕事もしてるし。
悪くもない人が悪ぶって、女をたぶらかせてるつもりで実のところは振り回されてるだけにみえる。

振り回されてるのは女にだけじゃない。男にも。
リュウ様なんかその最たるものですよ。
リュウ様ボランジュの家でのやりとりはけっこう好物ですよ、リュウ様がめちゃくちゃかっこよくて。
ボランジュさんにベタぼれされちゃうジュリアンさん。あれは娘を通じてジュリアンを自分の身内にしたいだけだよな? な? 娘の気持ちとかほんとはどうでもいいよな?

あ、もりえちゃん(秘書官仲間のミッシェル)が「君のことは好きだ」とか言い出したときはどうしようかと思った。
観てもいない『紫子』を思いだした。2人はできてたんだよなぁ…。

もりえちゃんがすげーさわやかに好青年なんだけど、言いだすことがストレートすぎて「育ちのいいゲイって怖い…!」と思いました。いや別にゲイ設定じゃないと思うんだけどね。
彼にもきっとジュリアンは振り回されていたと想像する。
ジュリアンが裏の世界まっしぐらだったがゆえに、お育ちのいい人の考えがわからなくていろいろ困惑させられた過去があるはずだ。
出会ったころの2人をみたい。
ネタに事欠かないはず。

この世のどこかで2人の薄い本ができていると思う…。

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