大劇場で観た『CASANOVA』の感想の続き。
・悪役兼お笑い兼2番手というなかなか大変そうなコンデュルメル閣下役のかれーちゃん。
金髪も似合うけど黒髪も似合う。
迫力と美貌で大抵の役に説得力を持たせられるというのは、タカラヅカのスターとして素晴らしい素質である。
その美貌と華麗なマントさばきや動きのキレがすごく好き。
牢獄でカサノヴァを追い詰めたかと思いきや、堀に飛び込まれたときのバッと振り返る動きが特に好き。
宮殿の中庭でのカサノヴァとの殺陣はもちろん素敵。
その一方で、あんぐりと開けた口の大きさがマンガみたいでツボる。
いやぁ、よくもまぁこんなにタテに開くもんだ!
普通の人だったらあごが外れてそうだ。
・カサノヴァと男装したアンリエット(みれいちゃん)とのキスシーンを見て「シニョールとシニョール。それはまあ自由だ」という異端審問官コンデュルメル閣下の心広さはすごい。
たぶん、めっちゃ宗教的には異端なのだが、意表を突かれて毒気を抜かれたのと、権力に関わらないものに関してはどうでもいいのだろう。
(男装もホモセクシュアルも、宗教的にヤバいんじゃないか?)
・コンデュルメル閣下がカサノヴァを「吐息さえ憎い、影すら憎い」と歌ってるところは、何度聞いても歪んだラブソングにしか聞こえん。
「あなたそれもう恋に落ちてるのよ(´・ω・`)」って言いたくなる。
曲調のせいか、中の人のせいかわかんないけど。
歌は、ソロは音域が低くて大変そうでした。
瀬戸くんとのデュエットは本人比でうまく聴こえた。
・ロザリアちゃん(コンデュルメル夫人)とのくだりは「こんの、おバカ!!」って言いたくなりますね。
真正面から妻を愛してあげてよおおおお。
・かつてゾルチ夫人とのロマンスもあったようですが、本人の性質かあんまり女好きキャラに見えないので、「貴族たるもの」「男たるもの」という縛りの中で愛人作ってたんじゃないかなって気がします。
基本的には仕事と出世欲・権力欲で生きてる人だと思う。
・ルサンクを読むかぎり、「お前のきれいなお顔をギッタンギッタンにしてやる!」のくだりはかれーちゃんが作った台詞なのかな。
(ギッタンギッタン言ってない)
「きれいな」だの「お顔」だの言っちゃうあたり、やっぱり恋に落ちてるんだと思う(笑)。本人は無自覚で。


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