『モアー・ダンディズム!』感想・1


星組大劇場公演『柳生忍法帖』の併演『モアー・ダンディズム!』も10月17日に観てきました。
楽しかったー!!
初見の私に「ショーは楽しいですよ、秒で終わりますよ」と教えてくれた方がいたんですが、まさに秒!
秒でありながらお腹いっぱい大満足なショーでした。
あ、岡田先生だからレビューなのかな。ま、どっちでもいいや。
観る前は「なんで”モアー”なんだ、”モア”じゃなくて”モアー”。」とか
「岡田先生ってたまにタルいよね」とか
「『ダンディズム』シリーズを謳ってるけどぜったいいろいろ混じってんだろうなぁ」とかいろいろ思ってたんですが、観たらどうでも良くなったよね!楽しすぎて。
たぶん「いろいろ混じってる」は健在なんだけど、うまく組み合わされてたのでちぐはぐな感じは受けませんでした。
とかいって、初演は観てないし(ミキさんのやつ)、『ネオ・ダンディズム!』(わたさんのやつ)は映像をなんかで見たかもしんない……くらいの感じ。
なので、ほかのロマンチック・レビューシリーズや、カチャコン『パッション・ダムール -愛の夢-』とかで観たことある場面だ!と、本来とは違う感動の仕方をしてたりします。
・「ロマンチック・レビュー」=「燕尾や軍服、ドレスの紳士淑女がふわふわ夢のような世界を繰り広げる」だと勝手に思い込んでいたので、プロローグにまずびっくりしました。
男女ともスーツやんけ!
色使いやスーツの形(特に娘役)は、まぁヅカだわねぇという感じなのでリアルではないのだけれど、けっこう現実的なところからスタートしたので驚きました。
概念上のニューヨークって感じでしょうか。それとも現代イギリス?
あんまり夢々しくないけれど、でも大階段が出てるのはさすがタカラヅカだわねぇ。
このスーツスタイルでのプロローグは初演を踏襲してるんですね。
そうか、『ダンディズム!』ってこんなショーだったんか、と一発食らわされました。
予想外のかたちだったけれど、もちろん星組生たちは素敵でした。
スタイリッシュに踊りこなしてた。
なかでもスーパーダンディこっちゃんが歌えばもうなんでもいいや、って感じになっちゃうからすごいよね。
歌でぜんぶ持っていけるのってすごい。
美声と声量がすごかったです。
雪組前トップのだいもんが退団したこともあり、こっちゃんの歌を聴きながら「これを求めてたのよおおおお!!!」ってなりました。
5組あるから全ての組に歌唱力を求めたりはしないけど、1組はびびるくらいの美声の歌うまトップ様がいてくださると嬉しい。できれば2組くらいは欲しい。
そしてひっとんね。めちゃくちゃスタイルがいいからこういうの(現代的なスーツ)似合う~~~~!!
ダンスもキレがあって華やかで、現代的なのがものすごくハマる。
可愛さもかっこよさもあって、ダンスがすごい上に歌も悪くない。声も可愛い。
スーパートップ娘役様じゃーーー!!とこちらも嬉しくなる。ありがたい、ありがたい。
なんというハイスペ・トップコンビ。
そしてこの公演が最後になる2番手・愛ちゃん。
ダンスとかスタイルとか佇まいとか素敵な要素はたくさんあるんだけど、とにかく視線の決め方が完璧すぎ。
ほんっと凄かった!!
私、特別に愛ちゃんのファンというわけではないと思うんだけど、愛ちゃんの視線やポーズの決め方はほんっと気持ちよくてね。
「すげーーーー!!」と心の中で快哉を叫んでました。
愛ちゃんの男役スキルには信頼しかない。とにかくかっこいい。
似合わない衣装などない。
どのシーンも魅せてくれる。
ふと動かした視線や指先に惹きつけられずにいられない。
持って生まれた素質の上に、かっこよさ、色気、宝塚らしい品などを追究しての愛ちゃんの今があるんだよね。
すべてのしぐさに計算が行き届いてるんだろうなぁ、これもファンへの愛だよなぁ。
有終の美を飾ったというだけでは足りないほどの麗しさでした。
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