『Fire Fever!』感想・1

雪組公演感想,雪組

今さら大劇場で観た感想を書きます(前段)

宝塚大劇場で観たショー『Fire Fever!』の感想を書き残しておきます。
9月12日(日)11時と15時半の回です。約2ヶ月前かー。はははは。
あとムラ楽もライブ配信で見ました。
東京バージョンは未見です。

正直なところ、私にはイマイチなショーでした。
芝居もちょっと引っかかるところがあったのでイマイチの二乗。
楽しめる方もおいででしょうし、全場面楽しくないわけではないんですが、うーむ、なんかもうちょっとなぁ……な感じはあります。

唐突に過去の愚痴を言います

以前、私のブログを読んでる方に、とある作品の感想を聞かれて「めっちゃ楽しかった!特に○○の場面はすごいですわ」と答えたら「ご贔屓さん出てたら最高なだけでしょ」と面と向かって言われたことがあります。

「んなわけあるかボケ!!」「お前といっしょにすんなー!!」と全力で(ただし心中で)突っ込みました。
いや、私が自分のブログでどんだけ毒吐いてると思ってんだ。
ほんとに読んでる(読めてる)のかと。

私にご贔屓さんなぞ過去も現在もいない(狭義で)というのはさておき、「ご贔屓さんが出てたらどんな作品でも最高」というのは素敵な感性だと思います。
が、ご贔屓さんが出てるからこそ、作品自体が上質なものであってほしいという気持ちも当然あると思うのよ。

ご贔屓さんが出てるだけで、なんなら生きてるだけで尊いですが、それと作品の良否は分けたいです。

なんとなくですが、そういう「ご贔屓さんが出てる作品=すべて最高」な方は、自分とご贔屓さんと宝塚を同一視とまではいかないまでも、かなり近いところに置いていそうな気はします。
作品をけなされる≒ご贔屓さんをけなされる≒自分も馬鹿にされた、みたいな。
そして、ご贔屓さんがスターなら自分もスターのファンとして敬意を払われて当然、みたいなメンタリティ。

ようやく感想~プロローグ

雪組公演 『Fire Fever!』なんですが、しょっぱなの衣装が……。

舞台はジャングル。
ファイアでフィーバーしてジャングルなので、腰にはヤシの葉っぽいものが。
さらには、円座みたいな、草で編んだ座布団のようなものが娘役の腰に。

うん、センスがよくわからん。

わからんが、宝塚ってこんなもんという気もする。
だってラテン衣装(男役のズボンに三段フリル)とかだってよくわからんし。
意味わからんまま、脳みそクラッシュさせながら観るのがいいのかもなぁ、などと。

雪組はダンサーさんが多いので、踊りまくる演目は合ってますね。
ちょっと1場面1場面が長いかな?という気はしたけど。

銀橋での歌い継ぎで、ひらめちゃんが低めの声で歌ってたのは娘役には珍しい。
でもファイア感はあるかも。
プロローグのひらめちゃんは衣装もあまり娘役らしくない感じで、咲きわ揃ってガルーダかな?みたいな感じ。

あーさのドン・ジョバンニ

大劇場で物議を醸した場面です。
モテモテなあーさ=ドン・ジョバンニが、女たちの愛を弄んだ報いとして女装した男性(にわにわ)にキスされるという罰を受ける流れ。

にわさんに『ヒゲのOL藪内笹子』(しりあがり寿)を思い出した……というのはおいといて。

今の時代、これもないだろうよ……とは思います。
こういう種類のコメディも昔はけっこう好きだったんですけどね、今はあまり楽しめなくなってしまいました。

あーさが可愛いのと、宮廷服が似合いすぎなのと、娘役さんたちが衣装含めて可愛いのは嬉しい。

それと、踊りまくりでゴリゴリなショーなので、緩急をつけるために息を抜ける場面があるのはいいと思います。
が、女装を笑う、同性間のキスを笑う、さらにはそれを「罰」という扱いにするのはちょっと。

東京版では設定が変わったようでほっとしています。
ライブ配信で確認したいです。

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