『BONNIE & CLYDE』を見たんだ・2

咲あや版の御園座ボニクラ。
楽天での期間限定配信で見ました。

いちおう2年ちょっと前にライブ配信は見てるんですね。
そのときの感想は、夢白ちゃんのことだけ書いて力尽きてました(笑)。ときどきある。

やっぱり大好きだ、この作品。
著作権の都合かなにかでBlu-rayが売り切れだけど買っとけばよかった。
そして現地にいけばよかった~~~~!!

雑感

出演者も素敵なんですが、まず作品がいいのは大前提ですよね。
音楽が素敵、ダンスが素敵、そしてセリフもしゃれていて、登場人物が鮮やか。

ボニーとクライドの若い二人が銀行強盗を続けて死への道を突っ走るには原因がある。

世界情勢。
生育環境。
生まれもっての性格。

この3つがしっかり描かれているから、とんでもないことをした彼らの無茶もスコーンと気持ちよくこちらの心情にはまるわけだ。
ああ、そうなるよね、無理ないよね……って。

犯罪も身近な地域に暮らして、大人しく収監されても真っ当な扱いは受けない。
キリスト教的な敬虔な心を持つ人はいるけれど、現世ではけして報われない。
牧師の言葉もどこかうすら寒くウソくさく聞こえる。

世界恐慌のさなかで、仕事がなくて、みな貧しくて、鬱屈して。
だから銀行強盗すらヒーローになってしまうんだ。

クライド・バロウ/咲ちゃん

世の中にはわけのわからない人間がいるじゃないですか。
優しいとか不親切だとか意地悪だとか頭がいいとか悪いとかを超えて、行動原理がわからない人間。
「なんでそうなるの」「よくそんなことできるな」という言動をして、ああ、私の考えの及ばない人はいる、私の世界は狭かったなと思える人間。

それがクライドなんですよね。

行き当たりばったり、頭よりもカンやそのときの感情で動く。
止められない衝動を持っている。こだわりも強い。
たぶん、知的にか精神的にか、そういう面での問題も抱えていそう。はっきりとは描かれてないけど。

うまく言えないけど、そういう人間を演じちゃう咲ちゃん凄いなって思った。

バック・バロウ/そらちゃん

和希そらはなんなんですか、あの男は。
あのけしからん色気はどういうことだ。
知ってたけど、あらためてヤバイ。あれは沼る。

「8ヶ月もの間、一人で夜を過ごすのか」

そらにこれを言われて平静を保てる女はいるのか。
やばい、やばすぎる。色気垂れ流し。
なんでこの人はこういうダメで男が巧すぎるんでしょうね。『夢千鳥』とかさあ……。
(この女をダメにする垂れ流し系色気は、個人的には花のだいやと双璧だと思っております)

知ってたけど、あらためてそらちゃんのダメな男の色気にやられた。

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