『BONNIE & CLYDE』を見たんだ・1

雪組公演感想,雪組

雪組御園座公演『BONNIE & CLYDE』をライブ配信で見ました。
2月19日(日)16:00からの公演です。

ボニーとクライドの破滅的な物語は、宝塚では荻田センセイの『凍てついた明日』でおなじみ。
私も以前バウで観劇しました。(みなこボニーのときだったかな)
今回はそれとは違って海外ミュージカルの輸入版になります。

めちゃくちゃ面白かったです。
『BONNIE & CLYDE』は面白かったから大劇場でもやるといいよ!って思うけど、大劇場だとまた役が足りないとか感じるのかなぁ。
いやでもほんといい作品。
時間(と体力)があったら御園座に駆けつけたいです。

咲ちゃんは新しい相手役・夢白ちゃんを迎えての初めての公演。
もちろん、夢白ちゃんにとってはトップ娘役としてのプレお披露目になります。

私は昔から夢白ちゃんが相当好きなのでありますが、この作品の開演早々から「夢白……いい……マジでいい……」とつぶやく妖怪と化しました。

ずば抜けた美貌であること。
演技力があること。
透明感と存在感があること。

トップ娘役は、タカラジェンヌという舞台人としての技術に加え、宝塚の娘役としての資質、そして娘役を統べる「真ん中」としての特性を持ち合わせていなければいけないと考えています。
歌・ダンス・芝居という技術に、娘役らしいビジュアルや男役への寄り添い方、そして真ん中にふさわしい「トップ娘役」を納得させられる華ですね。

これまでのトップ娘役さんたちも、いずれもパラメータに差はありながら、人によってはなにかに特化しながら持っていた特性だと思いますが、夢白ちゃんはすごく良いバランスでこれらを備えていると思います。

美人で華があって芝居が上手い。
それだけでもじゅうぶんにありがたすぎるのに、歌まで上手くなって……!
ひれ伏してよろしいでしょうか。

夢白ちゃんの特性として、はすっぱな女性も清らかな少女も色っぽい高貴な女性も似合うこと。
『FLYING SAPA -フライング サパ-』のイエレナの2役に近い演じ分けが顕著ですね。(お嬢様育ちだけどあるときを境に過激で尖った雰囲気になる)
今回のボニーは両方の持ち味が生きる役。
詩を愛し女優を夢見る少女らしい気持ちと、愛ゆえに死をも恐れぬ破滅的なところ。
据わった目の強さが素晴らしいんですよ。

いい女が隣にいると組んでいる男役もかっこよく見える。
咲ちゃんいいなぁぁぁぁぁ!!

夢白ちゃんは稀代のトップ娘役になれる資質の持ち主だと思いますよ。

咲あやの相性まではよくわかりませんでしたが(悪いとは思わないけど、オンオフ両面でいろいろあるだろうし)、夢白ちゃんがトップ娘役としてのびのびと生きられますように願っています。

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