『幕末太陽傳』感想・1
雪組大劇場公演『幕末太陽傳』4月22日(土)11時公演と23日(日)15時公演を観劇してきました。
初日明けてすぐの土日です。
土曜15時は阪急交通社貸切だったのでふらりと行けばあるかなと思ってたら……甘かった。
10時過ぎに劇場に着いたときには売り切れ、サバキもほぼなし。
サバキ待ちはたくさん、20人は超えてたな。
11時公演を観てからですら席を選べる組&演目もあるというのに。雪組人気おそるべし。
(私個人としてはふらりと行って席を選べる方がありがたいですが(笑))
『幕末太陽傳』めちゃくちゃ面白かったです。
落語の廓話何本かがベースになっていて、テンポよく話が進んでいきます。
ちぎたさんの軽妙さが生きてます。佐平次のノリはルパン三世に似てます。
正確には、ルパンが佐平次に似ているというべきなのでしょう。
先日発売された『アンアン』№2050の小柳センセイのインタビューには
実写のルパン像として私がイメージしたのが、『幕末~』の佐平次。ちぎちゃんにそれを伝えたら、見事に形にしてくれて…。
とありましたから。
セリフの間もいいけど、運動神経のかたまりのようなちぎたさんですから動きがすごい。
劇中で使われている音楽が好きなんですよ。
音楽には詳しくないのであれですが、ジャズっぽかったりスカみたいだったりタンゴっぽかったり。
これが日本物に使われているのがかっこいい。
途中で入る柝の音みたいなものも好き。
※ネタバレ注意※
映画が「原作」で、ほぼストーリーは同じです。
映画は(当時の)現代の映像から始まります。舞台では現代パートはやりませんが、いちおうナレーションでの説明はあります。
芝居半ばでの「千躰荒神祭」の場面、そしてラスト「お見立て」の場面におそめのみゆが出てくるところが映画との大きな違いです。
特に最後の締め方は、トップコンビを戴く宝塚ならではだなと。
ちぎみゆはかなりのラブラブ感があるコンビで同時退団ですから、恋愛関係にはないながらもいっしょに旅立とうとする最後は心温まるものでした。
「廓という狭い世界しか見たことがないから、広い世界を見てみたい」というのは宝塚を卒業して外の世界に出ていくみゆへの宛書なのかな、と(女優になると決まったわけではないでしょうが)。英語も得意な人だし。
このあたりの2人の心を通わせる場面が少々湿っぽく感じられたのは、私が原作映画を先に見たからかもしれない。
私の好みとしては湿っぽいのはなくてもいいなと思うんだけど、なんせこれがないと同時退団仕様に改変したラストにつながらないからなぁ。
上手く、宝塚版に作り上げたなぁと。小柳センセイに乾杯です。
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