『ヴェネチアの紋章』を見たんだ・1

雪組公演感想,雪組

ヴェネチアの紋章

咲ちゃん主演の雪組全国ツアー公演『ヴェネチアの紋章』『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』のLIVE配信を見ました。
愛知県芸術劇場大ホールで行われた6月13日(日)15:30~の回です。

これが咲きわのプレお披露目公演です。
おめでたい!

いかにもな宝塚の男役・娘役のコンビで、並びがきれい。
実力的にも破綻がないしね。
2番手時代以前からちょくちょく組んでましたが、しっくりくるコンビだと思います。

さてプレお披露目の演目となった『ヴェネチアの紋章』(みんなヴェネツィアと発音してるのが気になる……)。
私は初演版を見ていないし、原作も読んでいません。
ストーリーや登場人物すらろくに頭に入れないまま配信を見たわけですが、むずかしっっっ。

咲きわの歴史ものメロドラマ見るんだーくらいの気持ちでいたら、
殺人事件だの、スパイだの、暴動だの戦争だのが出てきて、
当時の国際関係やヴェネチアの身分制度がいまいちわからんことも合わさって頭がこんがらがる事態に。
どの国とどの国が同盟してて、どの国が侵攻してくるとヤバくて……みたいな話、めちゃくちゃ苦手なんですよ。

その辺を理解しきらないまま見てるので、よく言えば愛のために、悪く言えば身勝手な欲のために生き、回りを巻き込んで死んだ主人公・アルヴィーゼってどないやねんと思ってしまうのですよ。
はぐれ組の子たちよ、なにも一緒に死ななくても。いや、あの状況で生還するのは難しかったのかもしれんけど。
男のロマン、野望が成就せずに果てたというだけか。

という「よくわからん」と「ちょっと待て」を抜けば、そりゃもう見目麗しくて眼福な作品でした。
男役の貴族の衣装も、娘役のドレスもとても豪華よ。
うきちゃんたち娘役ダンサーさんたちのお腹を出した衣装も、スタイルの良さに寿命が延びるようでした。

アルヴィーゼの咲奈は脚の長さと小顔でどの衣装も着こなすし、滑舌も2番手時代より良かった気がする。
ヴェネチア時代の衣装は言うまでもないけど、中東のほうの衣装も見れてよかったわ。
どっちも似合う!

リヴィアのひらめちゃんはしっとりとした奥方がぴったりで、手が込んだ鬘も美しい。
芯には情熱があって、アルヴィーゼと再開して情熱を取り戻した事後の雰囲気はさすがです。情感があるのよね。
アルヴィーゼを喪い、後を追う姿も凛々しさがありました。

ストーリーはいまいち理解しきれないながらも、「宝塚を見たわ~~~~」という満足感のある作品でした。

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