『ヴェネチアの紋章』を見たんだ・2

雪組公演感想,雪組

ヴェネチアの紋章

雪組全国ツアー公演『ヴェネチアの紋章』『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』6月13日(日)15:30公演(ライブ配信)の感想の続きです。

・2番手・マルコ役のあやなちゃんは役としてのセリフと説明部分の話し方の切り替えがうまい。
さすがお芝居のできる人!

貴族的なたたずまいが美しく、タカラヅカだなぁ……とうっとりします。
友・アルヴィーゼを思う気持ちや、オリンピアへの恋情も素敵でした。

が、ラストにアルヴィーゼとリヴィアの娘の話が出てきたのにはびっくりしました。
この衝撃で物語の大半はぶっとんだわよ。

さらにあやなちゃんマルコが「娘が育つのを待って妻にする、それがアルヴィーゼの願い」と言い出すのもさらにびっくりしました。
「アルヴィーゼの願い」と言い出したけどそんな話どこにもなかったよ。思い込み凄くない!?
私の中で一気にマルコがヤバい人に。

このネタ、児童婚の話もあるので昨今ではヤバくないっすか……!?
何歳差ですか。
アルヴィーゼとリヴィアのあいだの娘の気持ちやいかに。

もっとも、マルコの話をきちんと理解するためには前提となる知識が必要なようです。

――修道院に預けられた娘は、結婚によってしか修道院から出られない。
貴族であるマルコと結婚すれば、貴族扱いされなかったアルヴィーゼの娘であっても彼女は貴族として扱われる。
……という話をネット上で見聞きしました。
なるほどなぁ。

それでも「年齢差あっても相手はあやなちゃんだし」という気持ちと、「貴族と結婚すれば貴族にと言ったって、相手は年齢の離れた自分じゃなくてもよくね?」という気持ちの両方が生まれますね。
でも昔の貴族社会なんてそんなもんだしなぁ……という気も。
現代人としてはやっぱりモヤモヤするところはあるが。

・あやなを押し倒す夢白ちゃん。
ぶっちゃけ、この作品の一番の見せ場だったのではないかと(笑)。
色っぽかったわー。

夢白ちゃんは組む男役を選ばない娘役だと思うけど、あやなちゃんと夢白ちゃんの組み合わせは美々しかった……!
作画がいっしょ。麗しい。

夢白ちゃんは大人っぽく色っぽい美人さんなのがいいよね。
華があって、わかりやすく「美女です!!」って雰囲気があるのが素晴らしい。
大柄じゃないのにドレスも着映えするし、現代的な雰囲気もあるから役幅も広そう。
実力的にも破綻がないし、ほんと期待の娘役さんだわ。

・音楽と衣装がきれいな作品でした。
冒頭からコーラスきれいね。
ありすひめかちゃんはさすがのソプラノです。

・いちかくんのカシムとりなくるのヴェロニカは美味しい役どころ。
重めでシックな話に軽い笑いを……と思いきや、彼らが明るく楽しませてくれたからこそ、のちの涙が強くなります。
物語の流れ上仕方ないけど、カシムには生きていてほしかったなぁ。

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