『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』感想・4

宙組公演感想,宙組

・完全に頭の中が『BMB』で持ってかれたところに若手男役3人の「フィエスタ アイ・アイ・アイ」。
キョロ・りせ・なるです。
きちんと舞台の色を変えられるのはさすが。

キョロちゃんはお久しぶりですね。
りせくんがすごくかっこよくなってたような。元から顔もきれいだけど真ん中らしいオーラがあるし、ダンスもとてもきれいなんだよね。

・「Carnaval de Rio!!」懐かしい。雪組の曲ですね。
メインはひなことひばりちゃんで下手側から銀橋渡り。

ひばりちゃんは特徴的な声でとても目立つ。
これまた目立つ美貌はやや硬さがみられた気がする。
日を追うにつれて柔らかくなっていくかしら。

・「ソル・エ・マル」はみねりちゃんに管理職2人(まっぷー、なっつ)という布陣で上手側から銀橋渡り。
なんとも言いようのない並びですな(某週刊誌では善玉悪玉に分かれて書かれてた)……と思いつつ、宙組ファン優しいなと。
音校裁判後の雪組銀橋の冷え方を思い出したりもした。

・中詰のラテンメドレーも銀橋祭りで楽しい。
銀橋だけでなく本舞台にも男役や娘役がいて、後半はポンポンを手に踊りまくってるんだけど、キレがよすぎてどういうことかと思うわ。
人間、あんなにキレッキレに踊れるもんなのね!
宙組生は何ヶ月も舞台に立っていなかったけど、体力が落ちてなかったようでホッとした。

・そしてラテンキング(役名)のキキちゃんがセットとともに登場。
「シナーマン」のソロ。
ロングトーンもしっかり聴かせ、息の抜きどころもきっちり見せる。

シナーマンを歌うキキちゃんの雰囲気は、私にはまだどこか硬さが感じられたけど、私の心象が投射されてるだけかもしれない。

・続く「黒き薔薇」はどってぃの歌が聴かせる。
同期のどってぃこってぃの並びが濃い。濃ゆいわ101期。

・「幸福を売る人」のもえこは、ほんとうに七色の声の持ち主。
歌によって雰囲気をきっちり変えてきてしかもどれも上手い。

・そして「ラテンクイーン」(役名)はるさくちゃんの『パッショネイト宝塚!』からの「パッショネイト!」。

パッショネーーーーイ!! のスコーンとした明るさとパッションにあふれた小気味よい声。

今までにこにこふわふわしたイメージが強かったはるさくちゃん。
娘1になるまでは、ポジションに応じるとどうしてもメインを立たせるための一歩引いた感じを受けていた。「場」を作る一員としての仕事はきっちりしていたんだけどね。

それが、彼女こそが「場」であるという磁場を作ってきた。

はるさくちゃんの覚醒が、このショーの一番の目玉だな。

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