『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』感想・8

宙組公演感想,宙組

・大階段に燕尾で始まる「愛の旅立ち」のキキちゃんソロ。
祈りを込めたソロでしょう。
初見でどうしても昨年の事故を思い出さずにはいられなかった「命」の歌詞は、その後現地で2回見て、ライブ配信でムラ楽を見ても感情が薄らぐことはなく、ふと足を立ち止めずにいられない心地になったのでした。

ただそれでも、大劇場千秋楽は初見のときに比べてキキちゃんの雰囲気がやわらかく感じられました。
観客から向けられるかもしれない非難や批判に心を鎧わずにいられなかったのが、客席から伝えられる拍手や愛によってほどけてきたような印象です。

・「セ・マニフィーク」の白燕尾ずんちゃんはかっこよすぎないですか…髪型もいいですよね。
ちょろっと出した前髪いいですよねぇ。

「セ・マニフィーク」でなっつがずんちゃんの背を押して銀橋に送り出すのもいい。胸にじわっとくる。
ムラ楽では副組長なっつに抱かれて(語弊)キャッて乙女顔してたの可愛い。

そういやなっつは97期、管理職とはいえトップのキキちゃんや2番手のずんちゃんよりも下級生なわけで。
そんな学年で副組長の重責を担ってるというのは大変だよね。
しかも昨年からずっと問題続きの宙組で。
大変でしょうが、どしっと構えたような安心感と、組をまとめていこうという気持ちが感じられる、一本芯の通ったかっこよさのある舞台姿でした。

・「夢を売る妖精」は、はるさくちゃんメインで。
はるさくちゃんはわりに地に足のついたフェアリーで、それゆえの頼もしさがある。
「劇場にきたからには、お金を払ったからには後悔させないからね」という感じ。

・キキちゃんメインの「未来へ」。
宙組誕生時の『エクスカリバー』からというのも、祈りや願いを感じる選曲。
「未来へ」の振り付け、すごくいいよね。キキちゃんをセンターに宙組生が翼みたいになるの。手遊びみたいなところも好き。(この場面の振付はももさり)
ソロは組長まっぷー。

こってぃは終始陰性の色気を放出してますが、『未来へ』では泣きそうな顔に見えました。

・『王家に捧ぐ歌』から「世界に求む」でのデュエダン。
2人のシルバーの衣装も美しい。

カゲソロは研3の志凪くん。ちょこちょこと歌が回ってくる歌うまさんですよね。
歌は若々しさがあり、若さゆえの純粋さと、あやまちがあっても乗り越えていこうという意志を感じました。

デュエットダンスでのはるさくちゃんの微笑みが包容力にあふれてて女神のようでした。あるいは聖母かもしれん。
キキちゃんはいい相手役をもらったなぁ。

・パレード楽曲も宝塚の名曲メドレー。
怒涛の名曲の数々。
詰め込み足りなかったかサイトー(笑)と言いたくなりましたが、いやほんと素晴らしい。

「シトラスの風」サラ(エトワール)
「ハイパー・ステージ!」キョロりせなる
「ル・ポアゾン」ひなこひばり
「VIVA!FESTA!」こってぃみねり
「THE ENTERTAINER!」もえこ
「愛のエスメラルダ」ずん
「LUCKY STAR!」はるさく
「Le Grand Escalier」キキ

シャンシャン=フィナーレの鳴り物は棒状のもの2本を持つタイプ。

パレードのエトワールはサラちゃん。強い。
2日間しか上演されなかった『Sky Fantasy!』のエトワールだったらしいので、そのリベンジかもしれない。

宙組トップ3のフィナーレ衣装、すごく好きだわ。

ずんちゃんは2番手らしく真っ赤な大羽根。おめでとう。
はるさくちゃんも赤の大羽根でしたね。

キキちゃんは赤紫系のトップ羽根に雉つき、黒飾り羽根を散らしたの。もちろんナイアガラもあり。

全員そろってから銀橋に出る曲も「おお宝塚」→「タカラジェンヌに栄光あれ」→「TAKARAZUKA FOREVER」と名曲勢ぞろいで。
いやあ詰め込む詰め込む。

お腹いっぱいですが、なにせショーしかないので「楽しかった、もう1回!!」とエンドレスで叫びたくなるのでした。

10