ライブ配信で見た月組全国ツアー公演『花の業平』~忍ぶの乱れ~、5月10日(土)13時公演の感想の続き。
恬子[伊勢斎宮]/まのん
まのん斎宮可愛いーー!!
こんな子に「いや、いやいや」なんて胸元に寄られて手を引かれちゃあねぇ。そりゃ男は手を出さずにおられんだろうて。
業平なんてモテてモテて困る人だから女に飢えてはいないというのに。
まのんのロリっぽい可愛さと、透明感、気品が生きる伊勢斎宮という役です。
傷心とはいえ、斎宮から積極的とはいえ、現役の神職に手を出したら業平アカンやろ!!とは思うが、それをあくまでロマンスに落とし込めるのはちなつの上品な色香ゆえである。
梅若/ぱる
正体不明の市を仕切る棟梁・梅若を演じたぱる。
舞台映えする長身に風格も出てきて、「棟梁」としての存在感がありました。
実は貴族の出(おそらくは橘氏)という設定も、荒さの中に見せるほどよい品の良さに似つかわしかった。
藤原良房/うーちゃん
朝廷を牛耳る藤原氏の長・良房にうーちゃん。
良房は太政大臣という位人臣を極めつつも、藤原北家はまだ盤石でない時代の、政争のさまを見せる。
うーちゃん悪役上手くなったなぁ。
『ゴールデン・リバティ』のハワード・ケイン役の経験が生きてる気がします。
それはそうと、みとさんがうーちゃんの妹……だと!?
(ちと辛いもんが)
藤原常行/あみちゃん
藤原氏にあって業平の友である常行。
あみちゃんの温かさ、優しさが見える。
業平と、入内する高子が逢えるように、花の宴で画策するところはどきどきしました。
春景/わか
この全ツで卒業となるわか。
けれどご本人なりの想いがあるのでしょう。
それはそうと、わか演じる春景はこの全ツでのアドリブ担当のポジションでもある。
古典の授業で習った「東下り」、客席から登場し、旅の思い出を語る中に全国各地のお土産も紹介する。
配信は梅田(大阪)だったので「んーんーいちの豚まん」。そこ、名前伏せないとだめなのか?
「お前と旅ができて楽しかったよ」
「ありがとうー!」
演じる安部清行から声を掛けられる、これが若の餞別場面ね。つくづく惜しいわ。
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