『エスペラント!』感想・3

中詰・水族館(海底レヴュー)

序盤の画家のありちゃんは通し役。水の世界へいざなわれていきます。

繰り広げられるのは派手な熱帯魚たちのレビュー。どこか既視感がある。
重なるのは月組の『Deep Sea』、星組の『JAGUAR BEAT』あたりかしら。

中詰のグリーンの衣装、あまと似合うなー。あれけっこう事故りそうな色だけど、あまとは似合う。顔が濃いからかもしれない。

ことありの2人で踊りまくるのも尊い。
トップスターと2番手、現トップと次期トップでどちらも超ダンサー。
毎回のアドリブ合戦も楽しかった。

ショー中詰のこっちゃん(Mr.ブルー)、クラゲの王様みたいだったけど、地球そのものだったのね。
こっちゃんの声のコントロールがすごい。
どんなに歌っても踊っても声がブレず、ビブラートなども自由自在で心地よい。

そしてここでもるりはな様の美貌とダンス力と色気にやられる。

人形小屋

105期路線のつんとあいみがセンターで歌いながらうたちが……という105期大渋滞な場面。
『ドルチェ・ヴィータ』のウメちゃんみたいな感じ?

巨大な鯨に飲み込まれるとそこには人形小屋があり、「コッペリア」世界が広がっている……という、想像の翼を広げたはいいけどいくらなんでも要素盛り込みすぎやろ状態に。
設定を整理したほうがよかった。

うたちは以前演じてたマシーンガールみたいな雰囲気もあるけど、ダンサーじゃないしなぁ……、ちょっと役が合わないような。
うたちは上手いし可愛い子だけど、地に足ついてる雰囲気で、なぜかおっかさん属性なんだよな。
お姫様っぽさ、お人形っぽさ、妖精っぽさみたいなのはあまりないから、イメージを喚起する役どころはしっくりこない。

後の場面の海岸でもハーメルンの笛吹き男を思い起こさせるけど、うたちだと毒気があまりない。
どういう設定なのか、謎。

この場面、あまとたち路線もいたのに、どうも目立たなくて残念でした。
役名も付いているけど、それにふさわしい見せ方になってない。
よく見たらクジラの骨のセットもいい雰囲気だし、魔女たち(小桜・都・鳳花)のコーラスも豪華。
豪華なわりにひたすらに「惜しい」、良い素材を大量に入れても、それだけではいい場面にならないのね。

ディストピア感とこっちゃんのヴィジュアルに『VIOLETOPIA』を思い出す。
ありちゃんのメガネはごちそうさまでした。

青い星

青い星の場面は、こっちゃんもほかの組子と同じ衣装なんですね。
うたちのソロがきれい。

ロケット

111期初舞台は珍しいタップダンスのロケット。

ロケットは初舞台公演のものは凝る傾向にあるので、見ごたえがある。
今回はこっちゃん初舞台の95期ロケットを踏襲したところもあり、懐かしさを感じる。

首席の男役さん(千隼くん)がこっちゃんと一緒に踊る場面もあり。
千隼くんは東京でも星組の組回りに入ってたから同じ場面をやるかな。
首席は忙しすぎて初舞台の記憶がない……ということもあるようだけど、さすがにこれは忘れられないでしょう。

セットの吊りものが「Esperanto111」なのが愛だなぁって思った。
「ワンワンワン、オンリーワン!」の掛け声も可愛い。

フィナーレ

男役、娘役揃っての群舞では専科異動するほのかたちとの絡みもあり、次期トップコンビのあり詩を並べて躍らせるというお決まりも踏襲。
こういうお決まりは大事。

パレード

エトワールほのか

さりおるりはなつんつん

あまと詩(3番手羽)

きわみ(3番手羽)

あり(2番手羽)

つんつん、パレードのセンター降りメンバーにも入ってきましたね。

トップ娘役がいないので、こっちゃんの直前に降りてくるありちゃんがお辞儀のあとに急いで自分のポジションに戻るというレアなものが見れます。

5/24のこっちゃんは、ショーのときかなり泣きそうな感じしたんだけど、あと一週間ほどで千秋楽なのも関係あったのかしら。

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