『炎のボレロ』を見たんだ・1

2020-10-14雪組公演感想

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雪組梅芸公演『炎のボレロ』『Music Revolution! -New Spirit-』のライブ中継を地元映画館で見てきました。9月2日(水)です。

平日の夕方16:30上演開始ということもあり、人の入りは少なめ。仕事してたり小さなお子さんがいたりすると、出かけるには難しい時間帯ですよね。
映画館じゃなくライブ配信で自宅で見てた方も多かったのかもしれません。

作品について。
元は1988年上演、約30年前の作品です。

あーーーー、30年前のタカラヅカってこんな感じかーーーーー、だよなーーーーーー。

と、昔のことをさほど知らないのに納得してしまう感じでした。
全体に作りがゆるい。

『炎のボレロ』というタイトルですが、炎感がすくなっっっ。
主人公のアルベルト、復讐のために命を燃やしてる感じがあんまりなくてね。

演じてる咲ちゃんが基本的にぽわーんとした持ち味であることもあるけど、のんきに踊って敵方の令嬢・カテリーナと恋に落ちてたなという感じですよ。
で、復讐や反政府運動のためにみんなで集まっていろいろやってたけど、一番頑張ったのはにわさん(ドロレス伯爵)じゃないかっていう。

なんか、主人公が国のためになにをしたのかいまいちわからんかった……。
(あ、あすくん=ブラッスール公爵と談合はしてたわ。あっさり描かれてたけど)
ジェラールあーさが「炎のような男」とアルベルトを評するたびに「そうか?」とクエスチョンマークが飛んでしまうんである。

作品がそもそもいまいちなんだけど、「炎のような男」が咲ちゃんには合ってない気がする。
あーさだったら青い炎を燃やしてくれそうだし、縣くんもふつうに「炎のような男」になりそう。
でも咲ちゃんは違うと思うんだ。
(だからといって、あーさや縣くんで『炎のボレロ』を再演はしてくれるな)
せめて「炎のような男」と評しないでいてくれればなぁ……。

最後はハッピーエンド。
え、こんな簡単にいい感じに収まっちゃうんだ? とこれまたつっこみたくなった。
でもコロナ禍で大変な時期、重たいものを見せても楽しめないかもしれない。
なので、のんきなハッピーエンドは劇団の配慮なのだと思うことにする。

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