『川霧の橋』を見たんだ・2
ライブ配信で見た月組博多座公演『川霧の橋』『Dream Chaser -新たな夢へ-』の感想の続き。
10月30日16:00公演です。
※途中、ちょっと腐った話が入るので注意※
・冒頭はいちごちゃんの美声カゲソロ。(合計3回やります。すごい!)
・れいこちゃんが小さなころから悪ガキだと……?
・れいこ幸次郎が跡継ぎになったと発表されたときの清吉ありの暗い目。
ありちゃんはベビーフェイスで可愛くて(でもでっかい)、ショーでの存在感は明るい。
でもどこか本人には暗さがあるから、今回みたいな清吉はすごく似合うよね。
よどんだ沼のような瞳の暗さが出る。
腕が良かったということはかつてはきちんと修行に励んでいたのだろうし、評判も悪くはなかったようす。
元々心根が悪い男ではないのだろうと思うのだけど。
ただ、幸次郎への嫉妬をきっかけにどんどん転落していったのかな。
・ちなつの歌が多いのは、初演が歌の妖精・かなめさんの役だからか。
声が良いのよね。
・光月組長はしみを作りしわがれ声、ひざの痛そうな座り方。
よぼよぼしたいつも以上の老けぶり。
宝塚で演じられる老人ってもうちょっときれいに弱るもんだと思ってたので、ものすごく驚いた。
ここまでやるか、ここまでやっていいのか。
いやもう、すごかったです。
芝居の月組の体現だわ。
・お甲せんりちゃんのかっこよさ。
帯に添えた手が美しい。
夜鷹に身を落とし蓮っ葉な言動をしても、底にある品の良さに「私も昔はお嬢様だったのさ」というのに納得する。
・薄幸が似合う海ちゃんのお光。
狂う役を過去に何度か経験していることもあって、お光が記憶を失っているところの演技などもさすがです。
若いときに「帰ってくるまで待っててくれ」というあり清吉にほだされちゃうところはほんと仕方ないよね。
「アカン。あかんて」「やめとけ」と外野からはつっこみたくなるけど、そのころは清吉を振ったところでお爺ちゃん他のこともあって幸次郎とはなかなかどうにもならないだろうし……。
それに、ほんとは自分を愛してるわけじゃなくて幸次郎が跡継ぎに選ばれたことの腹いせなんてそのときはわからんよね。
・みよっしー上手い。みよっしーも「芝居の月組」を思いっきり継ぐ人という感じがある。
ロマ劇新公も楽しみにしてます。(なんせるうちゃんの役!!)
・夜鷹をしていた元お嬢様・お組(あまし)が労咳を患った場面。
半次・ちなつは近くにいるのに、ちなつの話を聞いたお組には「いい人だった」と思い出話になってしまうのが辛い。
部屋に上がって「半次です!」と行くこともできるのに、それをしないのが半次の思う身分や立場の差なんだろうと思うとこれまた切ない。
ずっと半次にとっては「お嬢様」なんだよね。
・れいこ、腕をつかんでゆっくりとお光の袖をまくるのがエロい。
れいこちゃんは若手時代とか、ずっとキレイだけど色気で押してくる系のジェンヌさんだと思ってなかったので、ダル湖とか今回のとかでこういう色っぽい系で攻めてくるのが意外でひいいいいとなっている。
・れいこちゃんが川に流されるところは、笑いどころじゃないと分かっててもなんか……すいません。
・およしのゆいかれんちゃん、めっちゃ可愛い。
具合が悪いところは身重なのだと思ったわ。まさかあっさり儚くなるとは……。
・あり清吉を殺しに行くちなつの脚(思いっきりめくる)ごちそうさまでした。
美脚サービス。
・通行手形のために嫁が必要と言い出すところでBL的なものしか想像できなかった。
ついでにいえば清吉と半次に女の影がない、みたいな話をしてた冒頭でも勝手にBL変換してました。
すいません。
公式にはBLじゃないことは百も承知で、半次・清吉(ついでに幸次郎)でドロッドロの愛憎渦巻く系801転回はアリだと思います。
(ていうか、きっと初演からみんな思ってるのでは)
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