
宙組博多座公演『愛するには短すぎる』のライブ配信を見ました。
3月20日(金・祝)15:30の回です。
昨日から星組新公、この宙組博多座、1日空けて宙組バウとライブ配信が続くのがありがたいけど忙しいわ!!
いや、文句を言うくらいなら見なきゃいいんですけど。
何度も再演を重ねている『愛するには短すぎる』。
初演のわたとなとう(星)、続くちえねねテル(星)、まさちゃぴみや(月)、咲あやあーさ(雪)に続く5回目です。
正直、そんなに再演を重ねるほどの良作か?と思ってるんですが、それは今回も変わらず。なんかの忖度(=まぁ、はっきりいえば原案者の)か小公演でやりやすいのか……。
と、文句を言うくらいなら見なきゃいいんですけど(2回目)、見ないことには始まらんのですよ、ご贔屓さんを持たぬ野良の宝塚ウォッチャーとしては。
期待せずに見て「うわ、これ、好き!!!」と叫んだり「なにこの子……」と気になるジェンヌさんが出てきたりということもございますゆえ。
さて『愛するには短すぎる』、私は月組版と雪組版は現地で観てます。
星組版は初演も再演も現地では観てないような。でもスカステかなにかで流れたのを見たような気はする……部分的にかもしれない。
で、宙組ずんさくマイ版の『愛するには短すぎる』、けっこう不思議なトーンの作品でした。
冒頭、マリッジブルーあるいはまだまだモラトリアムやっていたい状態のずんちゃんフレッド。青春の終わりを感じているらしい。
いいとこの坊ちゃんらしさもあるけど、孤児出身の翳りも感じる。
そこに現れるダンサーのはるさくバーバラ。キョロちゃんフランク・ペンドルトンに借金をカタに脅されてます。
このバーバラが落ち着いた感じ……というか、地に足着いたちょっと生身の女性っぽさ強めなんですよね。なんなら少し蓮っ葉かも。
今までのバーバラってけなげなお嬢ちゃんイメージだったから意外な方向性でした。
ずんさくの愛短は大人のおとぎ話系じゃなくてリアル路線でいくのね、オーケーオーケー。
と方向性を見定めたところで、不倫カップルのまっぷースノードンと愛すみれちゃんのキャサリン・リパートン登場。
ここは既定路線のおとぎ話系というかコメディに振って、「ほう、みねりちゃんという可愛い妻がいるのに愛すみれちゃんと不倫するとは……どういうご趣味&お考えで?」とスノードン氏につっこみつつ、さっきまでのリアル路線との差にあれ??となる。
その後もコメディ多め。
ずんマイの「それが恋だよ」のくだりとかはずんちゃんが得意とするリビドー全開青年っぷりで、お前婚約者いるんやろちょっと落ち着けとなるのでした。
序盤のちゃんとした26歳青年がいきなり精神年齢下がってないか。幼馴染みと再会しちゃったからか、それが恋だよな浮かれポンチ状態なのか。
でも船旅も終わりに近づき、残すはあと1日となったらそこはシリアスに。
ふわっとしたおとぎ話路線じゃないだけに「だからあんた婚約者……」とのツッコミが追いつかない。勝手なことばかり言いやがって。
フレッドが妙に生身っぽいもんだから、この男、あかん奴やん……な気持ちになってしまって困る。青年のリビドー感があるだけに、恋というか性欲ですね?みたいな。キスシーン上手ぇなちくしょう。さすが研18。
なまじずんちゃんの芝居が上手いだけに、フレッドのダメ男感が表に出てしまったような。
ずんちゃんはビジュアルもいいんだよ、芝居も上手いんだよ、歌もめちゃくちゃ上手いんだよ。だからこそ、(技術の粗に隠されることなく)役の性根が描かれてしまうのか?
リアル寄りとコメディを往還して、どこに着地したいのかが不思議な作品でした。

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