記者懇談会が行われたようです
昨日2月4日の劇団社長・村上浩爾氏への取材(記者懇談会)が話題になってます。
話題は主に「会」と、お花代についてですね。
懇談会の内容ざっくりまとめ
取材でかたられた内容をざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。
・チケット取次ぎにかかる「お花代」がチケット不正転売禁止法に抵触する可能性があると指摘されている。
・今年7月の雪組大劇場公演から、阪急電鉄と各FC代表者との間で年間契約を結ぶ
対象は宝塚大劇場と東京宝塚劇場の公演
契約内容は、お花代を常識の範囲内にすることと、実費相当額を徴収する場合は金額を明示すること
・個人による劇団員への金銭面を含めたサポートを禁止するものではない
・お茶会については容認
ソース記事
いくつか見つけた記事を貼っておきます。
チケット代に上乗せ不透明な「お花代」に歯止め 宝塚歌劇団がファンクラブと契約書締結へ – 産経ニュース
FC内で「お花代」と称される料金を上乗せして販売されている実態があり、実質的な高額転売に当たる懸念が指摘されていることから、契約書では販売時に必要経費の明示を求める。
宝塚歌劇団、私設ファンクラブと契約へ チケット取り次ぎルールを明文化、「お花代」高額化に歯止め|社会|神戸新聞NEXT
宝塚歌劇団(宝塚市)の村上浩爾社長は4日、報道各社の取材に応じ、団員個人の私設ファンクラブ(FC)が公演チケットを販売する際のルールを明文化し、転売を適正化する方針を明らかにした。実費に基づく取次手数料の設定と会員への明示を求め、契約書を交わす。
(中略)
村上社長は「個人の自由意思による金銭面を含めた団員への応援を制限するつもりはない」とし、「FCがお花代ありきで取り次ぎを行う状況や、高額での取引に歯止めをかけたい」とした。
宝塚歌劇団・村上浩爾社長が生徒によるお茶会開催に「個人が必要に応じてやっているもの」と認識 – スポーツ報知
歌劇団の生徒が行っているお茶会について「働き方改革上、問題はないのか?」という質問に、村上社長は「お茶会は決して業務ではなく、我々の方からやってくださいというもので全くございません。あくまで出演者個人個人が必要に応じてやっているという位置づけでありますので、働き方改革の問題とは全く違うかな、というふうに思っています」と、容認する姿勢を示した。
個人的な感想
感想というのはいつだって個人的なものである……とどうでもいい前置きをしておきますが、個人的には今回の「お花代制限」については容認です。
少なくとも反対はしません。
というのも、今回のは「チケット不正転売防止法」にかかりかねず、ここ数年大変な目にあった劇団としては、警察沙汰やらなんやらを避けたいのだろうなぁと思ったからです。
遅くとも昨年11月にはそういう懸念が記事になってましたしね。
入手困難な宝塚チケット、私設ファンクラブ通じ購入できるものの…不透明な「お花代」の慣行今も : 読売新聞
お花代はチケット代の上乗せではなくジェンヌさんへの金銭的サポートだ、ということであれば、いわゆる「サポート代」は禁止されなさそうですし。ファン的には、そっちじゃダメなんですかね。
(ただ、チケット目的だからこその金銭負担を受け入れてたのであれば、ファンからのサポート代は減るかもですね)
会について
ウチに来る方には今さらなことではございましょうが、ここでいう「会」は宝塚の生徒さん(タカラジェンヌ)個人の私設ファンクラブを指します。
「私設」なのは、個人ファンクラブを認めていないためです。個人ファンクラブとなればどうしても人気の差があらわになり、可哀想な子が出るから「友の会」のみという一三翁の意向です。
とはいえ、実質的に「会」=個人ファンクラブはあります。
ファンを統制し、チケットの取次をし、お茶会を開催し、場合によっては会報を作成し、入り出のファンをまとめる。ざっと思いついたのはこのくらいですが、きっとほかにも細々とあるでしょう。
そして「私設」であるにもかかわらず、歌劇団と会は互いを認識してます。協力し合ってます。たぶん監視もしてます。
それどころか、チケットも会を通じて販売してます。100周年前なら、ダダあまりのチケットを会が引き受けてどうにかしてたはずです。100周年の後だって、急な団体キャンセルの受け皿などで動いたという話は耳にしてます。
やってることは「私設ってなに?」レベルですが、なにごともいろいろとありますよねぇ……。
私はあえて「会」には入ったことがないのですが、生徒さんの会を通じてチケットを取ってもらったり、お茶会に参加したりということはしていました。また、私から直接ではなく、友人・知人づてでチケットやお茶会申込をお願いしたこともあります。
会のチケットは、会の申込書が回ってきてあらかじめお願いしたり、友人・知人が「ついでに申し込もうか?」と声をかけてくれたり、あるいは「この日、チケット余ってるんだけど、どう?」と急に話が回ってきたりです。
(なお、私が会に入らないのは、ジェンヌさんをひとりにしぼりきれないのと、過剰な規則を守る気がしないのと、会内での人間関係の煩わしさを避けたいからです。あと「ご贔屓さん」がいない状態でブログで好き勝手書きたいから。)
お花代を入れる気持ち
で、今回話題になったチケットを取り次いでもらう際の「お花代」について。
ジェンヌさんや会にお願いする際は、断られない限りはお花代をつけてます。といっても少額ですが。
このお花代に対する感覚は人それぞれでしょうが、私は「チケット封筒代もかかってるしな」とか、取り次いでくれた知人への礼儀みたいな感じですね。
前者だと消耗品代です。
後者だとなんだろうな……「取次料」と言えなくもないけど「交際費」に近いかな。お花代なしでチケットを取ってもらうような人間と知り合いだとメンツが立つまい、仲介して下さった方の顔をつぶすわけにはいかんよな、という気持ちもある。
あとは「舞台でもいろいろとお入り用でしょうし(化粧品とか)」みたいな気持ちもありますが、つけてる金額がわずかなので「応援の気持ちで!!生活をサポート!!」と言えるほどではありません。
このへんは会の方やいわゆる「おばさま」がいらっしゃる(こともある)ので、私の出る幕ではないかなと。
会やジェンヌさんについてはいまだにわからないことが多いなりに、無礼をはたらかんようにしとこう……という気持ちはあります。
お花代の額について
私自身がチケットでつけるお花代はごく少額です。お大尽でもないし。
そしてチケットを頼む枚数も少ないので、諭吉さん(じゃないんだっけ今は)がわっさわっさと旅立たれることもございません。
ゆえに、私のお花代なんて問題になるレベルでもモヤるレベルでもございません。
なので、いわゆるカス席がこようが、ありがたく「お席を埋めさせていただきます。可愛い封筒ありがとう」と両手を合わせられるってなもんです。
が、もし自分が会員だったとして、しかもご贔屓さんの初のバウ主演でチケット難がわかっているような場合。
行ける日程は全部申し込むけど、たぶんすべてを取り次がれることはない。でもお花代は取り次がれた枚数分に比例して入れるというわけにはいきませんよね。チケット代とお花代は、基本的に先払いだし。
どうしてもそれなりにお花代も張り込んで、この額なら取り次ぎ枚数が増えるんじゃないか、良席を回してもらえるんじゃないかという期待の上での申し込みになるでしょう。
仮に、5公演申込をして、お花代を2万円つけた場合。
お取次ぎが5公演すべてだったら1公演あたり4000円で、安くはないけどチケット難だしと了承できるでしょう。
が、お取次ぎが1公演のみの場合は、それでもお花代は変わらないので1枚のチケットに2万円のお花代が乗った形になります。
チケット代よりはるかに高いお花代です。
言っちゃなんですが、某流通サイトで転売を買った方が安く済むかもしれない。
「このお花代はご贔屓さんへの応援の気持ちだから」と自分に言い聞かせても、心の底から納得できるかどうか。
「会は、贔屓の後援会。チケット取次サイトではない」とは言われますが、そうはいってもねぇ。ご贔屓のことは好きだけど、会の運営(チケット取次状況とか配席とか)に嫌気がさすこともあるんじゃなかろうか。
チケットが無尽蔵にあるわけでなく(それはそれで困る)、また席によって見やすさが変わる以上、お花代は一種のオークションになり得ます。
配席がすべてお花代に連動するわけではないにせよ、全員が納得する配席はあり得ませんし、会が後援会である以上、貢献度に応じた扱いはある意味で公平です。貢献のはかりかたもさまざまですが、どうしても「お金」が占める部分は大きくなります。
となるとお花代が際限なくなり、価格を不当に吊り上げてのチケット不正転売につながる……という判断になったのでしょうか。
会の運営費用
会の規模、ジェンヌさんのポジション、会の活動度合いによりさまざまでしょうが、会の運営にはお金がかかります。
チケット取次だけでも、チケットの封筒代だけでなく通信費がかかります。
お茶会を開催すれば会場代や装花、お土産代その他もろもろ。
地方公演に代表さんたちがついていくならその宿泊費、交通費。
会部屋を借りるなら家賃も。
ざっくりと思い起こしただけでこのくらいですが、まだたくさんあるはず。
これらの費用は基本は会の持ち出しです。
劇団が出してくれるわけではありません。
となると「お花代」がまさに運営活動費として生きてきます。
そしてここには人件費は入っていません。
毎日、寝る暇を惜しんで働いていても基本的には無給です。
(たまに、ジェンヌさんの親御さんが出しておられることがあるそうですが、代表さんはともかくとしてスタッフさんやお手伝いさんまでいきわたってるかどうか)
さらに、タカラジェンヌを続けることにもお金がかかる。
もちろんお給料は出てますし、たぶん、事件以来、金額もマシになったのでしょう。
とはいえ、体のメンテナンス、個人レッスン、お化粧品、舞台のカツラ、タカラジェンヌらしい普段の洋服、その他もろもろお金がかかります。
裕福なご家庭の子女が多いとはいえ、入団に反対された方もおられるからご実家のサポートをフルに受けられるとは限らない。
だから、現状は「会」によるジェンヌさんのサポートは不可欠なんですよね。
で、「会」運営が成り立つために、会員からの協力(年会費とか)は必要になる。
「個人の自由意思による金銭面を含めた団員への応援を制限するつもりはない」
「お茶会は(中略)あくまで出演者個人個人が必要に応じてやっているという位置づけでありますので、働き方改革の問題とは全く違う」
と言ったのは、程度はともかく、劇団もそのへんはさすがにわかってるんじゃないかなと思うのですが。
お花代制限の問題点
さて、お花代を常識の範囲内に、あくまで実費でとなった場合の問題を考えてみます。
お花代はチケットにかかるもの。非会員であれば、たぶんお花代は出してもサポート代は出さないでしょう。私は出したことがありません。サポート代用の口座とか知らないし。
なので、会員・非会員含めた「お花代」は確実に減ります。
それでも「チケット取次ぎ代ではなくジェンヌさんや会へのサポート」ということであれば、たぶんサポート代を入れれば済む話なんです。
それなら、少なくとも「チケット不正転売防止法」にはかからないでしょうし。
ただ、別の法的な問題が出る可能性はあるでしょう。
サポート代となると、会へのお金なのかジェンヌさんへのお金なのかがややこしくなるのかな? そのへんは振込口座次第?
また、レアチケット目的だからこその「お花代」の金銭負担を受け入れてたのであれば、会員からのサポート代も減るかもしれません。
でもチケット取次ぎの判断基準が「お花代」じゃなくて「サポート代」になるだけで、あまり減らせもしないんじゃないかなぁ……。どうなんだろう。
海ゆかば
なお、このときの取材で、村上社長は宙組公演での「海ゆかば」についても言及したようです。
宝塚歌劇団宙組公演で「海ゆかば」歌唱取りやめに「適切だった」村上浩爾社長は戦争肯定の意図はなかったと説明 – スポーツ報知
村上社長は戦争を肯定するような意図はなかったと説明。「神戸の町を舞台に、戦前から戦後の復興、そして大震災とかもありましたけども、そういった歴史を振り返るつもりだった。未来への希望という、そういう趣旨で演出をされていたので、そういうところに気づかなかったというのは、これはもう、私ども歌劇団の責任かな、というふうには思っております」と語った。
あいかわらず、無理筋の説明ですわ。
「私ども歌劇団の責任かな、と」とゆるっとした語り口になってるのも腹立たしい。

コメント