劇団と演出家は和解したらしいが

宝塚の公式に、一読しただけではよくわからないニュースが出ました。

2022年12月28日付ニュースについて
2025.07.10

 

2022年12月28日付ニュースにおいて、「ハラスメントを行った団員は既に退職しており、現在は宝塚歌劇団及びグループ会社のいずれにも所属していないこと等」についてお知らせいたしましたが、今般、当該ニュースを削除いたしました。

削除の理由につきましては、守秘義務に基づき開示を控えさせていただきます。

宝塚歌劇では、劇団員をはじめ宝塚歌劇の運営に携わる全ての関係者が、安心してより良い舞台づくりに精進できる環境の整備を進めてまいりますので、引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2022年12月28日付ニュースについて | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ

2022年12月28日付ニュースについて

2022年12月28日付ニュースってなんやねん……ということで、自分の過去記事を探す。
ありました。これです。
記事の下部に劇団の公式発表をコピペしてあります。

ハラスメント事案報道への劇団対応への違和感 | 花園に雪が舞う・α

「宝塚歌劇団に関する一部報道について」と題された元のニュースでも

この度、宝塚歌劇団内のハラスメントに関する一部報道がございました。
ご心配をおかけしたファンの皆様ならびに関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

とあるだけで、誰がどうしてどうなったという具体性が欠け、とりあえず劇団がお怒りであり、ハラスメントをしたとされる演出家を退団させたということしかわからない文章でした。

2022年末当時の話

一部報道というのは週刊文春の記事のことですね。
演出家の原田氏が演出助手にハラスメントを行ったという。

翌年(2023年)には、さらにはハラスメントで退団を余儀なくされたとされる当の演出家本人(原田氏)の手記が月刊の「文藝春秋」が出ました。

月刊誌のほうでは、劇団と原田氏の意見の相違があるのはもちろんのこととして、原田氏がしたとされる演出助手へのハラスメントが演出助手側に問題があったのでは……?と考えずにいられないところもあり、また事件の背景には大物演出家が絡んでいるのではと推測させる記事も出ました。

さらに2023年末には、小池修一郎氏のセクハラが週刊誌で取りざたされましたが、こちらには完全に沈黙。
まぁ、劇団の体質にとっても幻滅させられたのでございました。

和解の内容と復帰について

で、今日。
具体性のない宝塚公式はさておいて、よそではある程度内容のわかるニュースが出ました。

宝塚歌劇団と元演出家の原田諒氏、神戸地裁で和解成立…退団取り消し給与支払い : 読売新聞

宝塚歌劇団と元演出家が和解 ハラスメント断定のHP文書を削除 | 毎日新聞

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)から事実無根のハラスメントを理由に退職を強要されたとして、元演出家の原田諒さん(43)が従業員としての地位確認と未払い賃金の支払いを求めた訴訟があり、神戸地裁で9日、和解が成立した。歌劇団は原田さんの退職を取り消し、今年6月30日付での退団とすることで合意。この間の未払い賃金分などに相当する1550万円を支払う。

(毎日新聞)

 

 和解条項は、歌劇団がハラスメントの有無を判断する懲戒委員会を開かなかったことを認め、ハラスメントがあったと伝えるホームページの記載も削除するとの内容で、歌劇団は10日、この記載を削除した。

(読売新聞オンライン)

いちおうの時系列としては、退団取消→退団→和解の流れね。
でも和解があるからこそ、「退団取消→退団」となったのでしょう。
和解によって、劇団から処分を受けたわけではないということになるので、原田氏の名誉が回復されるのが大きいのでしょう。
あと「未払い賃金分など」とあるから、未払い賃金に加えて退職金かそれに準ずるものも出たのかな。

ただ、さすがに今後、宝塚歌劇団で演出の任に就くのは難しかろうと思います。
96期生の裁判のときだって、原告の音校生としての地位保全はしたものの、結局は復帰できなかったわけだし。

この件に関しては、「ハラスメントの有無を判断する懲戒委員会を開かなかった」のがまず問題。
そして、劇団側が恣意的に身分を左右できること、さらにその扱いは権力の有無や地位によって大きく変わるのが胸糞。
ええ、この件に関わっておられそうなうえにハラスメント疑惑も報じられたのに歌劇団でも外部でも無言の状態で活躍しておられる演出家がおられますもので。

今回のニュースでは「削除の理由につきましては、守秘義務に基づき開示を控えさせていただきます。」とあるものの、「守秘義務」を水戸のご隠居様の印籠のごとく扱ってないか?と言いたくなるのでございました。

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