
花組梅田芸術劇場公演『Goethe(ゲーテ)!』を観てきました。
12月2日(火)11時と15時30分の回を現地で、12月7日(日)15:30からはライブ配信で見ました。(観てからだいぶ日が経ってしまいました)
Blu-rayも出るようでありがたい。海外ミュージカルだと版権が絡むので、宝塚オリジナルよりはいろいろと悩ましいことがあるのよね。
『Goethe(ゲーテ)!』は歌でつづられる物語だけに、登場人物の会話を聞き取るのにふだんより集中力がいる。
個人的にはもう少し歌が少なめのほうが話に入りやすいです。
シャルロッテ・ブッフ(ロッテ)/美咲ちゃん
それはそうと、美咲ちゃんの歌。
2幕終盤の「別れ」の歌での「そうね」の力強さは『悪魔城ドラキュラ』で鍛えられた感じがしました。
あれでもパンチのある歌を歌ってたもの。
力強く伸びる歌は、宝塚の娘役としては珍しい歌唱でした。
そのほかの曲も美声を響かせて、美咲ちゃんの歌唱力あっての『Goethe(ゲーテ)!』上演だったと思います。
ロッテは美咲ちゃんのお腹が冷えないか心配になる衣装でしたね。ほぼお腹出してました。
これを着れる娘役さん、すごい。
「私のために詩をよんでくれなきゃ息をしないわ」のロッテの風船のようにふくれた顔がすごい。
本気で息を止めてましたね。
あんたそんな無茶な……いきなり詩を読めるかいなと思うんだけど、西洋だと即興詩もあるし、日本だって宴で和歌を詠むようなもんで、そういう文化的土壌と才能があればできるのかもしれない。
身体を張った願いが届いて、「やったぁ♬」の天真爛漫さ。
ゲーテとは心で惹かれ合う天性の芸術性、恋心にしたがって邁進するアクティブさ、ゲーテの命を守るために動く強さ。
とても魅力的なヒロインでした。
マルガレーテ・ロートショプフ/みそまる
初見時、1幕終わりで「夫とは別れる、あなたとずっと一緒にいたい」というみそまるマルガレーテ。
2幕で、夫と別れんのかーい!とつっこみたくなったけど、ほのかちゃんヴィルヘルムが不安そうにしてたからや……。狩と同じ、タイミング逃さず獲物を捕らえなかったからや……。
『愛と死のコルドバ』(ビセント・ロペス役)では駆け落ちしてたのにねぇ……。
マルガレーテ役に配された男役のみそまる。
夫を持ちながら、ヴィルヘルムと恋仲になります。
これまでもほのかとみそまるはなにげに絡むことが多く、『鴛鴦歌合戦』の若殿と小姓・空丸とかね。
それがここにきて不倫関係になったかーーー。
設定上の妖艶な女性という部分は控えめですが、歌と演技はとても上手いんですよね。さすが105期最終首席(だよね?)。
海外ミュージカルで求められる歌唱力の持ち主としての配役かしら。
美咲ちゃんとの女役2人でのデュエットもよかった。
ヴィルヘルムに寄せる視線と情熱、息苦しい現実からヴィルヘルムとの恋にのめりこんでいくさま、夫と別れられない貴婦人のさまもよかった。
ヴィルヘルムの死
2幕中盤、ヴィルヘルムはマルガレーテに別れを告げられたから憔悴の末に自暴自棄になって死んだと思っていました。
ところが、ついったーでは「あの時代のドイツだと、不倫した女性は死罪。マルガレーテを守るためにヴィルヘルムは命を絶った」と読みました。私は聞き落してますが、それにつながる歌詞もあったようで。
なるほどなー。
時代背景やその国の倫理などを知らないとできない解釈ってあるものです。舞台を観て、なにかのついでにそういう知識が増えていくのも副次的な観劇の楽しみ。
疑問
ゲーテとヴィルヘルムは寮かなにかに入ってるのでしょうか。
同室?
ていうか、同室の人が外出してるからって恋人を連れ込むんじゃないよ、ヴィルヘルム!
ロッテもいきなり入ってくるんじゃないの!
そして勝手に部屋のものを読むな。
シュレインとボルクマンが人の手紙を知ってることといい、プライバシーの概念とか鍵かけとくとかっていう発想があまりない社会ですか。

コメント