『Goethe(ゲーテ)!』感想・1

花組梅田芸術劇場公演『Goethe(ゲーテ)!』を観てきました。
12月2日(火)11時と15時30分の回です。午後回はぴあ貸切。最後にひとこからちょっとだけご挨拶あり。

歌って歌って歌って歌うミュージカルでした。
素のセリフが少なくてほとんどが歌。
なので、歌えるメンバーじゃないと大変な作品です。

ひとこちゃんに美咲ちゃんという超絶歌えるトップコンビに、娘役2番手格に男役のみそまる(歌ウマ)を配したのが今回の肝かしら。

個人的には、ほのかだいやという超絶ビジュアルが好きな2人が前面に出てて幸せでした。
いやもう美しくて麗しくてありがたいったらない。
目の保養、寿命が延びる。

ヴィルヘルム・イェルザレム/ほのか

ヴィルヘルムは人妻・マルガレーテと恋に落ちる繊細な若者です
道ならぬ恋の末、マルガレーテとの別れから自らを追い詰めて……という役。

ほのかちゃん、髪色天才だな。
元からのタレ目を生かして優し気な風貌にし、儚い美しさを出している。
ジェンヌさんの化粧技術ってすごいなぁ。

そして何気に役幅広くなってるなぁ。ちょっと前までゴリゴリの脳筋やってたのに。どっちも似合って、ちゃんと役になってたのすごい。
『悪魔城ドラキュラ』のリヒター・ベルモンドでほのかちゃんを知った人はびびってほしい。

ヴィルヘルムは登場時は裁判所で役立たず扱いの気弱な青年。
ゲーテの力を借りてマルガレーテと恋仲になるも、彼女に振られてメフィストフェレスの魔の手の落ちては、狂いを見せる。
狂乱の表情もまた美しい。

かつては、きれいだけど人ならぬ耽美さや儚さにはやや遠いイメージだったのが、今回そういう方向も見せられるようになってたのが収穫でした。

アルベルト・ケストナー/だいや

だいや演じるケストナーは、ゲーテたちの上司で弁護士、ロッテを巡ってゲーテとは恋敵になります。
黒髪のだいやがきましたよ。女性ファンが死ぬやつです。ありがてぇありがてぇ。
しかも衣装がいいんですよね。ああいうがっちりしたもの、好物です。

だいや、歌が上手くなったような。女役を経て音域が上下とも広がるとか聞くけど、そういうの?

だいやケストナーさんは、法律家としての謹厳実直さと、ロッテへのもの馴れぬ振る舞いの可愛さの差がすごいな。どっちの姿もかっこよかったり可愛かったりでおいしい。
2幕の涙ながらのソロも良かった。

でも謹厳実直そうにしてるけど、けっこう揺れてはいるんだよね。
ゲーテとロッテの関係を知っての繊細な演技もいい。
ほのかが死んだときの「恥さらし」というのも、自殺が大罪だからというのも大きいし。
ひとことほのかが夜通し仕事をしたときは「特別休暇をやろう」と情も見せる。
ともすれば、ゲーテやヴィルヘルムになりかねない自分を律していたのかもしれない。

仕事に私情を入れたくない人なのでしょう。

にしても、美咲ロッテへのプロポーズの言葉は何も知らないゲーテのアドバイスだったり、ロッテの家での婚約パーティーへの参加を断られたのに「恋人と逢うから」とこれまた何も知らないゲーテが訪れてきたりと、なかなかの修羅場。
ハートのバルーンがなんともいえない。

ゲーテとケストナーの決闘は、婚約者・ロッテと自分の誇りを守るためでもありつつ、ゲーテの命を守るための策でもある。
もしかしたら、ヴィルヘルムの死も影響しているのかもしれない。自分の部下の命を守るために、あらかじめ手回しをしていく周到さは有能な弁護士としての能力であり、性格の良さでもある。

うん、ロッテはケストナーさんと結婚してよかったと思うよ。
ふつうにゲーテと付き合っててもゲーテが大成したとは限らんし、金がなきゃ生活は始まらんし。
ていうか、こんな顔と頭がよくてちゃんとお金もある相手だぞ、なんの問題があるのか……と、ヅカファンのほとんどは思ったことだろう。

フィナーレらしいフィナーレはなし。
でも、ひとこ、ほのか、だいやが順に出てくるところのダンスの上手さはさすが。
目を引くわ。

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