『BAYSIDE STAR』感想・1

『PRINCE OF LEGEND』の併演のショー『BAYSIDE STAR』を観てきました。
初日明けての翌日、9月14日(日)11時と15時半の回です。
作・演出は齋藤吉正氏。

プログラムが届かない話

今回は大劇場の公演プログラムを見ないままに観劇しました。
というのも、前にも書いたのですが定期購読を始めてから、公演プログラムが届くのが初日から約10日後とわかったんですよね。
私、わりと初日近くに観劇することが多いので、完全に失敗でした。

定期購読分とは別に購入するのもテですが、うちには約20年分の公演プログラム&歌劇&宝塚GRAPH&その他もろもろがあるんだぜ……。宝塚おとめとか写真集とか。
しかもお勉強が好きだから(笑)ヅカファンになる前の歌劇とかGRAPHもそれなりにあるんだ。しかも物を捨てられない性格。なので雑誌類がたまるたまる。
なので、今回はプログラムを現地調達するのはよしときました。

歌劇やGRAPHはいいけど公演プログラムの定期購読はマジで要注意です、はい。

公演ざっくり感想(よかったところ)

『歌劇』の公演座談会だけ読んで観劇したので、場面ごとの出演者や楽曲などは把握しきれてません。

『BAYSIDE STAR』は、ずんちゃんの出身地である(サイトーくんも)横浜の港から出航し、世界巡りの旅に出て、宝塚にほど近い神戸の港で帰着する、オーソドックスなショーです。
コミカルにスピーディーに展開しますが、幻想的で美しい場面も。
主題歌の「ベイベイベイベイサイドスター」の耳に残る感じはとても良いです。主題歌は覚えられてナンボ。

今回から宙組に組替えしてきた人も多い。
花組⇒専科のマイティー、雪組からの愛すみれちゃんにかのゆり、花組からのゆゆ、月組からきたおはね、それぞれにちゃんと出番を用意して宙組生としてお披露目する。

中堅、若手にも歌や出番などを割り振ってるのがさすが。
エスカリエも青空も手がけたサイトーくんだから、宙組生のことは詳しいよね。「おお、この人が!」みたいな抜擢も楽しい。

客席降り

客席降りもありました。
今回はSS席とS席前方のいいところで見られたので後方まで見えてませんが、1階はタテ4列とも降りてましたよね。
かなりの人数だったし奥のほうまで行ってたんじゃないかな。
宙組生は(人によるでしょうが)タッチOK、握手OKな感じで手を差し出してくれます。

最前列あたりにトップ3(ずんちゃん・はるさく・マイティー)がいたような。
ここに人がいないと2階S席の人は困るよね。

今日は前方席で観られてハッピーだったけど、1回くらいはB席で観たいなぁ。2階も客席降りあるって噂だし。やっぱり2階は下級生かな?

文句2つ

せっかくのお披露目になんですが、文句は2点ありました。
1つは背景のアニメがとってもうるさいこと。
足し算ばかりじゃなくて引いて見せるべきものに集中させてほしい。

海ゆかば

もう1つ引っかかったのは黒燕尾でずんちゃんが歌った「海ゆかば」。
なぜこの歌にした? サイトー。(思わず呼び捨て)

「海ゆかば」は軍歌であるという特異性もあるが、そもそも歌詞がお披露目という祝祭にはふさわしくない。

なにせ

海行かば 水漬く屍(みづくかばね)
山行かば 草生す屍(くさむすかばね)
大君の 辺にこそ死なめ
顧みへりみはせじ

である。現代語訳すると、こうだ。

海に行ったならば 水に漬かった屍(死体)になり
山に行ったならば 草の生えた屍になっても
天皇の おそばで死のう
後ろを振り返ることはすまい

ずんちゃんが歌ったのは「草生す屍」までですが、「屍(かばね)」という言葉に、2年前に亡くなった娘役の死を思い起こすファンもいるでしょう。
まだまだセンシティブなところ。

仮に「海ゆかば」を歌ったのが花組や月組の公演であっても「なぜこの曲?」と疑問が浮かぶ選曲ではある。
それでもストーリー上、意味のある選曲であればまだ納得はできるだろう。

しかし今回はそうではなかった。
神戸に神戸海軍操練所があったからと、『歌劇』では演出家のサイトー氏は述べている。
でも「勝海舟、坂本龍馬でお馴染みの」と引いたところから「海ゆかば」を選ぶ気持ちはわからない。

しかも、とうとつに黒燕尾の歌として入れ込むのは安直ではないか。

黒燕尾というのは、宝塚男役の制服である。
私見であるが、黒燕尾を着た男役は場面によって変わる役ではなく、生徒の芸名、今回であれば「桜木みなと」という男役トップスターとして立っているのである。
ただのショーのワンシーンとは位置づけが異なる。
なぜ、桜木みなとという男役に、それも宙組のトップスターであるかれに、「水漬く屍/草生す屍」と歌わせたのか。

演出家の意図は知らないが、前作の大劇場公演『宝塚110年の恋のうた』でずんちゃん演じる八千代は『翼の決戦』の場面で「僕はこんな歌を歌いたかったんじゃない。恋の歌を歌いたかったんだ」と語っていた。
それを帳消しにするようでもある。

まっとうな意図があるなら知りたいし(といって、受け入れられるとは思わないが)、ないのなら軽率だったと言いたい。

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