『侍タイムスリッパー』を見たんだ・2

2月1日15:30開演からの月組『侍タイムスリッパ―』をライブ配信で見ました。東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場)での公演です。

高坂新左衛門/ちなつ

会津のひとがお腹鳴らしてるとおにぎり差し出したくなるわ。
どうしても雪組『壬生義士伝』を思い出すのよ。

主人公・高坂新左衛門を演じるちなつの腰の入り方、年季が入ってるわ。さすが上級生です。

高坂さんはタイムスリッパーだから現代のありとあらゆることに驚くんだけど、それがただのコメディではなく、会津の武士らしさを背負っている。
現代ではありふれたショートケーキの美味しさに驚き、日本が豊かになったことを喜ぶ。
しかし幕府がなくなったこと、そして会津の哀しい運命を知り涙する。
斬られ役として、タイムスリップした自分の務めを知るのも、いかにも清々しく世のために生きることを知る武士らしさでした。

宝塚のトップスターだからきらきらしいのがデフォルト。でも役によってふさわしい演じ方をする。
今回は会津出身の新撰組隊士、会津なのもあって貧しいのである。年齢もそれなりに。
そのうらぶれた侘しい感じを出せるのも、演技力その他のうちである。
おじさん役者として名を馳せた元花組のタソともお友だちだしね、ちなつ。(今回、相談に乗ってもらってるかどうかは知らない)

で、うらぶれ黄昏た雰囲気を出しつつも、コミカルで可愛い高坂さん。
「優子殿」に近寄ってく様子だけでおかしい。
ショートケーキを食べるフォークを手に、テレビ時代劇の殺陣を真似してるの可愛い。
ちなつ、ほんとこういうコメディ上手いよなぁ。
無理に笑わせようとせず、まじめに演じて間合いの良さを出せるからかな。

優子が人と話してれば近寄り、嫉妬し、その様子に風見にニヤニヤされて、中打ち上げで「優子殿のことはただの助監督としか思ってない」ってどの口が言うとんじゃーーー!!
ていうか、中打ち上げでタカラジェンヌ呼べるのすごいね。OSKだとこういうインナーイベントよくやるイメージだけど。

山本優子/あまし

ヒロイン・山本優子にあまし、女性ながらの助監督です。
「女性だけど男社会で頑張ってるの」とおかみさん(みとさん)に言われるけど、この撮影所はほのぼのしている。まぁ、セクハラとかパワハラとか見ると現実にかえって辛いしね……話のテーマともずれるし。

ボーダーのポロシャツにジーンズ、眼鏡に一本結びが基本の地味なスタイルだけど、あましが元より華やかなのでちゃんとヒロインに見える。
中打ち上げやおデートシーンでは髪を下ろして、洋服もちゃんと可愛くて、原作は知らないけど小柳先生の愛だなぁ。

優子どのがなぜ時代劇の映画監督を目指してるかの流れは、子どもの頃の自分を思い出したわ。
半ドン(わかる?)の土曜日、帰宅するとおばあちゃんといっしょに『暴れん坊将軍』見てたもの……新さん、かっこよかったんだよ。

風見恭一郎(山形)/おだちん

2番手のおだちん風見恭一郎、1幕は冒頭以外はずっと出てこない

1幕終わりで、おだちんお久しぶりーーーー!!!
と思ったらここで一幕終わりッッッ。
マジか。

でもその出方のかっこよさはさすがの2番手である。
おだちんの持ち味である昭和のスターっぽさがよく生きていました。

原作未見だからおだちん風見がタイムスリッパーなのびっくりしたわ。
高坂新左衛門より先の時代にタイムスリップしてたのね。

コミカルでテンポよく進む舞台のラストに息をのむような殺陣、すごい緊迫感だった。
これだけ客席が舞台を見守るようなことあるんだろうかと思うほどに。
画面越しにも贅沢な時間でした。

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