『恋する天動説』感想・2

星組大劇場公演『恋する天動説』初日から3回観てきました。

タイトルについて

なんで「天動説」なんだ?という話。

柚長演じるシンシアの祖母ドロシーが天文学を修めていて、孫でヒロインの兄であるさりおティモシーが天文学を好んでいるから……というのはオマケの色付けですよね。

若き日の柚長ドロシーは恋する男性と自分の学問を天秤にかけざるを得なかった。
恋人と別れざるを得なくなり、学問を修めた彼女はホテル経営に邁進。
自分の過去の思い出の清算のために、孫同士の結婚とホテルの後継者選びを進める。
これがヒロイン・シンシアにとっての地動説(=最初に世界(天)があって、その中での生きざるを得ない)ということなのでしょう。

しかしシンシアはカーレーサー志望。
アレックスたちとの出会いもあって、庶民的な物言いを始めるなど自分中心の生き方へ歩みだしていく。
つまり「天動説」ということなのかなぁ、と。

アレックスは下町のモッズの一人。
物語の中盤以降に語られる過去で、車のメカニック志望だったものの、父親に起因することによってかなわなかったことが語られる。
アレックスもまた、シンシアやピート・ダグラス(カブちゃん)たちとの出会いによって自分の人生に踏み出す。

「恋する」と冠されてるけれど、すぐに結婚ではなく、レーサーとメカニックの関係で幕というのもいい。ゆくゆくは結婚するとしてもね。互いの仕事や生き方を尊重し、協力できる関係。

さらに、ちーくんクラーク・ミラーといい、カブちゃんピート・ダグラスといい、もえこレスリーといい、ちゃんとした大人がいるのっていいよね、と思う話。

ラストシーン

自分からは「大好きだ―!」となかなか言えないのに、人に言わせるのは好きなありちゃんアレックス。

あまとロビンは毎回ノリノリで「大好きだ」と叫ぶけど、もえこレスリーは日によって言い方が変わりそうですね。
初日・二日目は「うるせぇ!大好きだ」みたいなノリだったのに(ちょっとやけくそ感)、3日は「だ、大好きだ///」と斜線が入りそうな照れた言い方でした。
いちゃいちゃしやがって。

レスリー/もえこ

ロッカーズのリーダー格・瑠風レスリーは綾音ミケーレと人目もはばからずイチャイチャする。
人前でも気にせずキスするし、肩を抱き寄せるし、差し入れに火をつけたタバコをもらったりする(もちろんミケーレが吸って点けたのよ)。
色気のあるキャラです。

アレックスとは幼少時のダンスコンテストのときからライバルで、モッズとロッカーズでしょっちゅう喧嘩もする。
でも警察に追われるときは結託するし、警察に追われながらも「アレックス」の名前を聞けば助けに現れる。
アレックス違いだったけど、そのアレックス(大希)が一文無しと知るや仕事も世話するし、「もう仲間だ」と身内扱いもする。
イイ男である。

ロビン/あまと

ゴー・ゴー・ダンスコンテストでカップルでの参加のみと告げられたときに綾音ミケーレと組む瑠風レスリー。
恋人がいないアレックスに「紹介してやろうか」と煽るレスリーに対抗してなぜか天飛ロビンに手を差し出し、嬉しそうに手を取ろうとする天飛。
……こういう天飛、前にも見たような。
『柳生忍法帖』や、これも大野作品や。
(大野くんにおけるあまとって一体)

あまとロビンはありちゃんアレックスに寄ってくる女たちを引きはがし「寄るな!」と言ったり「エーンガチョ!」と言ったり「お前みたいな小娘、相手にしねえんだよ!」と言ったりという、とってもアレなキャラです。
でも健康的なあまとなので、BLにはならず、ただの少年マンガなのであった。
(これを言うのがつんちゃんだったらたぶん違う色がつくな)

ラストシーンでありちゃんアレックスが「自分のことを大好きか」と聞くとき、最初に聞くのはあまとロビンなんですよね。
好かれてるのわかってるしノリノリで応えてくれそうだもんね。

初日は肩から落ちまくっていたあまとロビンのモッズコート、2日目以降はずり落ちず。ちゃんと直してきましたね。

それはそうと、前作(阿修羅城の瞳)と同じくつんちゃんとニコイチなのは……。
あまつん売りするわけでもないしなぁ。
3番手にしては役どころがおいしくなかった。

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