
雪組大劇場公演『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』、初日明けの2回に続き、11月22日(土)と23日(日)の11時公演を観てきました。
これで計4回。
あと1回は観劇が決まってます。
ハリエット・ロビンソン/夢白ちゃん
女優・ハリエット・ロビンソンの夢白ちゃん。
美人。そして衣装によってはお胸がすごい。(言わずにおれんかった)
ハリエットは過去を捨てたブランメルのことを忘れられぬまま女優の夢を叶え、プリンス・オブ・ウェールズ(せおっち)の愛人になった。
彼女が愛するのはボー・ブランメルではない。
若き日に愛し合った、生身のジョージ・ブランメルである。
王太子の愛人としての振る舞い、女優としての華やかさ、地位を手に入れた女のしたたかさ、元恋人であるボー・ブランメルとの雨の日の逢瀬での揺らぎ、デボンシァ公爵夫人に手玉に取られる様……。
貴族社会に生きる顔と内面の演じ分け、歌い上げの感情表現の見事さ。
夢白ちゃんの演技力と美しさが生きる役で、最高の退団公演です。
何度かある大ナンバーも素敵でした。
夢白ちゃんはシンガーではないにしても、なんといっても芝居が上手いので、演技としての歌が素晴らしいんですよね。
そして卒業の餞別として、紅薔薇を抱いての銀橋渡りは、演出家からの愛でした。
ヘンリー・ピアポント/あがちん
初日明けに観た縣ヘンリー・ピアポントは、『凱旋門』新人公演で「(ジョアンを)軽蔑しながら愛してほしい」とウエクミに言われた話を思い出しました。
アルヴァンレー卿(蒼波)・マイルドメイ(紀城)とともにあーさブランメルを賭けの対象として遊ぶが、スノッブである。
平民出身のブランメルを同等の人間として扱わない、悪い意味での貴族らしさがある。
4人でソファに腰かけ、ラインダンスのように動くところもピアポントだけはすぐに足払いして拒絶する。
賭け金を落として、わざわざブランメルに拾わせる意地の悪さもある。
はっきり言えばクソ貴族でいらっしゃるが、こういう人の悪さはあがちんの美貌にとても合うのであった。ふわふわしたいい人の役ってあんまり上手くないし。
しかも、イギリスを発つブランメルに「1年は待ってやるが、なにがあっても借金は返してもらう」というある種の執念も見せてくるのが、まぁ年齢1ケタのときから腐ってるわたくしにはとっても美味しいのであった。
さて、そんな縣ピアポントですが、22日に3週間ぶりに見たらだいぶ印象が違った。
良い点は力みが抜けて、ブランメルとの友情が見えやすくなったところ。観客のこちらもくつろいで見れるようになった。
ただ私は古の腐女子の流れを汲んでるもので(BLじゃなくてヤオイとかJUNEとかで育ってるんである)、初日あたりの敵とも味方ともつかぬ、愛憎入り混じってそうな、クソ貴族感のあるピアポントのほうがツボなんだよなーーーーー! とぐぬぬぬとさせられたのであった。
脚を蹴飛ばすところとか、お金をわざと拾わせるところとか、いやらしさが減ってた。ピアポントさん、だいぶ性格良くなってた。
『歌劇』座談会で「友人ですから!」とか言ってたのに寄せたのか?
で、翌日観た4回目。
ボー・ブランメルが荒れるところ、ピアポントは最初軽い感じだったのに、「あの女優をどうする」のところから急に男気出してきた。力強い言葉でガッと背中を押す。
初日近くに見たときとも前日とも違う感じで、回によって演技が変わるのか。
けっこうその日の感覚で演じてるのかな?
次に観るとき、どんな演技をしてくるか楽しみです。


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