『かもめ』感想・1

星組

星組バウホール公演『かもめ』5月25日(日)11時公演と14時30分公演を観てきました。

・それなりにチケ難公演のダブル観劇だったんですが、申し訳なくも2度ほど意識が飛びました。
「寝た」まではいかないんですが、時折ふっと……ねぇ……。
作品(原作)が悪いとも思わないし、出演者はよかったし歌や音楽もよかったんですが、元がストプレだからかメリハリがない。
盛り上がるところがわからずじまいでした。

演出の小柳センセイがバウホールの理念に立ち返って、また、公演の成功よりも礼くんの芝居の成長を目的の一つとして選定した作品だと読んだ覚えがあります。
そういう意味では正しいのでしょう、たぶん。

だから、楽しく明るいタカラヅカを観たい人には薦められないです。

・作品はともかく出演者はほんとに素晴らしい。

みっきーすげー!
さやかさんすげー!
はるこすげー!
コロちゃんすげー!

他の人たちもよかった。

ただ、召使の脇役・下級生たちはもったいなかったなぁ。
せっかくの小公演、こんなにろくな出番も見せ場もないなんて。

・原作の問題だと思うんですが、観ながらいろいろと謎が生まれる作品です。

――コースチャ(礼くん)たちにとって「かもめ」とはなんなのか。

――コースチャがかもめを撃ったのはなぜか。(ヒロインのニーナじゃないけど「あなたの考えはわからない」と言いたくなったぞ)

――トリゴーリン(みっきー)が「かもめの剥製を頼んだ覚えはない」というのはどういうことか。

――コースチャが自殺するに至った動機は。

――コースチャが自殺したとき、医師のドールン(どいちゃん)がトリゴーリンを呼んで本当のことを知らせるのはなぜか。

そういう解釈に追われて脳が忙しい。
謎解き・解釈するためには2回観られてよかったと思いますです、はい。

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星組

Posted by hanazononiyukigamau