
宙組シアタードラマシティ公演『RED STONE』~悠遠なる叫び~の7月13日(日)16時の回をライブ配信で見ました。
主演は専科から宙組生になったマイティー。
作・演出・振付は謝珠栄先生。
キャスティング
主演がマイティー(元花組⇒元専科)、ヒロインがおはね(元月組)、メインどころにゆゆちゃん(元花組)と、何組公演か一瞬アタマが混乱する事態になるキャスティングでした。
トップスターがキキちゃんからずんちゃんに変わり、新しい宙組の一形態です。
ストーリーについて
タイトルのとおり「赤い石」がつなぐ物語です。
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アレックス・カニンガム(マイティー)とジーノ・ロッシ(こってぃ)は前世において、彼らの祖先であり兄弟であった。
前世で願ったとおり、アレックスは人を楽しませるボードヴィリアンに、ジーノは悪人を懲らしめることを願って生きていたが、はとこである彼らは偶然に出会う。
ジーノは麻薬で商売をする貴族たちを嫌悪し、一人で戦おうとしていたがアレックスは止めに入る。
ジーノが落とした先祖にまつわる赤い石はバーバラ・ディーダラス(おはね)を通じてアレックスに渡り、アレックスの命を守る。
アレックスはジーノの望みを知り、仲間たちとともに貴族の悪事を暴く。
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だいたいこんな話だったかと。
ストーリーがどうこうというよりも、まず、登場人物の語り口調がものすごく謝センセイです。
セリフでの説明が長い上に、話し言葉でしゃべってくださるので違和感がすごい。
家族と、国家と、歴史と革命と血のつながりと不思議体験(輪廻転生)と……という謝センセイのテンプレートてんこもりです。
こってぃのセリフがですね、これでもかと思想が入ってます。
あ、思想を入れるべきじゃないって思ってるわけじゃないです。
ただキャラクター(≒謝センセイ)のセリフに吞み込まれて、置いてけぼりを食らいそうになるだけです。
そして怒涛のセリフが頭に入ってこない……。
「演劇は反骨精神から生まれたと言われてるんだよ」とか、宝塚にかぶせてるのかな?と思われるところも多々。
作風は、ネタ的に笑えない谷センセイ(皆殺しのほう)といった感じです。
とはいえ、マイティーのどこまでも陽の雰囲気と、こってぃの陰の雰囲気の並びはよかった。
明るく優しくはつらつとしたマイティーを座長とした『RED STONE』組の雰囲気の良さが伝わってくる。
また、脚本はともかくとして、ダンスシーンは素敵でした。
出演者や役について
久しぶりに見た芝居するマイティーは、太陽のようにどこまでも明るい笑顔で、この明るさが宙組に必要と劇団に思われたのかなと。
アレックスの明るさと優しさは、マイティー本人の気質をそのまま舞台にあらわしたかのよう。
宙組に吹く、新しく爽やかな風です。
脚本に文句はあれど、楽しそうなマイティーを見られてよかった。
対するこってぃの役(ジーノ)もよかった。
おはねちゃんはいるけど(マイティーとなんかカップルになってるけど)役的にはこってぃジーノのほうがヒロインぽいな。
こってぃの持つ翳りとさみしさ、どことなく甘えたな感じが生きた。
歌もうっまーーーーい。
月組から異動してきたおはねちゃん。
声がいい、とても聞きやすい。
キキ役のひばりちゃんはやっぱり可愛いなぁ。
アニメ声寄りの声質も今回の役にはまった。
あんなダンサーいたら男性客はたまらんだろうて。
それはそうと、先日卒業したばかりの元トップスターの愛称とかぶる役名にする意味ってなんなの謝センセイ。一瞬、芝居と関係ないことが頭に浮かぶから、ノイズとなって舞台にのめりこめなくなるのよ。
キャサリン役のゆゆちゃんもダンスが上手くて可愛い。
キョロちゃんのスペンサーは、スタイルの良さと、華やかさ、そして舞台の明るさがある。
コメディのセンスもいいよね。
さおたさんのドクター・カニンガム、なっつのフィリップ、りっつのハーフォード、のあんのミスター・ブルームと、いいおじさん役者の活躍も楽しいところでした。


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