・だいもんの場面は現代的な「オルフェとユリディス」――であるらしいのだが(だいもんとべーちゃんの役名がそうなってるから)、冥府下りで有名なギリシャ神話をベースにしたものとは別物に思えた。
ていうか、あんまりストーリーがわかんなかった。
「傘がない」「彼女を迎えに行かなくちゃ」とだいもんが歌ってるのは、亡きべーちゃんを迎えに行こうとしてるのか?
ラストシーンはべーちゃんとの再会?
もしかしてだいもんもあの世の人になってる?
2~3回観たらストーリーを把握できただろうか。
・それはそうと、だいもんの歌は圧巻だ。
ただのうまさじゃなくて、世界を作り出す力がある歌だと思う。
場面によってがらりと空気を変えてくれる。
冥府下りのおどろおどろのない「オルフェとユリディス」なのに、だいもんの歌で不安がかきたてられた。
・ヒロインはべーちゃん。かっわいい。
べーちゃんは娘役としてはけっこうなサイズだし、組んでいるだいもんは大柄な男役じゃない。
でも問題なく見えるんだよね。
邪魔にならなくて、それどころか娘役らしい存在感を出してくれる。
可憐で朗らかな娘役さんだ。
美貌じゃないけど、舞台人としてきれい。
・幕間にプログラムを読んだら、2幕の最初にべーちゃんのカゲソロが記されていました。
曲は「もう涙とはおさらばさ」。
だいじょうぶか……と不安にかられましたが杞憂でした。
きれいな声なんだよね。
音程とか技術的な面などはわかりませんが、温かみと柔らかさのある声でした。
・2幕のはじめは花組公演のメドレー。
水美・柚香の同期コンビでの歌もありました。
この2人はコンビ売りしたらいいと思うんだけど、表立って腐った感じがないのがまたいい(笑)。
マキシムの歌は本公演ではなかなか回ってこないから、こういう場で聞けてよかった。
・マイティーもソロあり。
たしかこのときは次の場面につなぐところで、舞台上にたった一人で出てたと思う。
度胸あるなぁ。
・「モータウン・メドレー」はレトロなアメリカ。
まぁこれはこれで…。
・どこだったか忘れたけど、「Set me free」と瀬戸くんが歌うのはシャレかと思った。
・2幕では仙名ちゃんが歌いまくってましたね。
こちらは硬軟自在なところがあって、こういう巧さを堪能できるのもまた楽しい。
・「Amazing Grace」でべーちゃんのソロ。
こちらも美しい声でした。
心が浄化されるような優しさ。
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