『LILIES』感想・1

宝塚以外

シアターサンモール公演『LILIES』12月8日(日)13時公演を観てきました。

役替わりがあり、私が観たのはSebastianiチーム。
そして千秋楽でした。

スタジオライフは10年ぶりくらいです。
(前に観た作品は『ドリアングレイの肖像』だったと思う)
笠原さんのお名前は記憶にあります。

久々のスタジオライフですが、なんか自分にしっくりきます。
ノリが合うというか。
こういう暗めの文学系がやはり好きなのです。

男3人で愛憎やって、キスしたり、2人でバスタブに入っていちゃいちゃしたりしてるからいいというわけではない。
(それもないとは決して言いませんが)

うまく言えませんが、すごかったです。

神父ビロドー以外はみな囚人。
囚人が、ビロドーたちの過去を演じて、彼の過去に犯した罪を明らかにしようとする。
劇中劇の構造になっています。
(しかもその中でさらに芝居を演じてるシーンもあって……劇中劇中劇? ややこしいわ)

だから、女性役であっても、男性が臨時で演じているだけという前提だから、スカートははいていても髪型などは男性的なまま。
そこが最初は違和感を覚えるところだったんだけれど、時とともにその違和感は消えていきました。

過去を演じているときと、現実に戻ったときの温度差がよかったです。
現実は、空気が冷え冷えとしているんだよね。

音響とかライティングとかも素敵でした。
怖い作品で、とても楽しめました。
2時間半程度をノンストップで上演するため、演じている役者さんだけでなく観客もなかなか大変ですが、引き込まれる作品でした。
そして観終わってからもじわじわくる……。

『LILIES』は何度も再演されている作品だそうですね。
次回があったらまた観に行きたいです。

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