『The Fascination!』感想・1

花組公演感想,花組

花組大劇場公演『元禄バロックロック』の併演のショー『The Fascination(ザ ファシネイション)!』-花組誕生100周年 そして未来へ- を観てきました。
11月13日(土)と14日(日)のそれぞれ11時公演、計2回の観劇です。

今回の演目は、公式によれば芝居が1時間25分、ショーが1時間5分。(あくまで公式発表。実際は5分くらい終演が延びる)
通常にくらべて芝居が10分短くショーが10分長くなっています。

なんせ花組100周年ですから。
アニバーサリーですから。
ふつうの55分ではとても花組100年の歴史を語りつくすことなどできませんよ!!とばかりのてんこ盛りスプラッシュマウンテンな花組ショーでした。
観ているこっちもお腹いっぱい、大満足。

花組カラーに身を包んだ、かれーちゃんを始めとする花組生がこれでもかと歌い踊る。
白燕尾も黒燕尾もドレスもダルマもなんでもあり。
両性具有や人外が得意なかれーちゃんに合わせた場面もちゃんとあります。

路線格の生徒さんだけでなく、脇を支える上級生や実力豊かな下級生にもきちんと出番・見せ場があるのも嬉しいところでした。
少人数で銀橋をわたるところも多かったから、「あの場面に出てた人は誰!?」と気になる生徒さんを覚えやすいのもありがたい仕様です。
宝塚歌劇はジェンヌさんを知らなくても楽しめるけれど、顔と名前が一致してるとより楽しめるもの。

オマージュの「ピアノ・ファンタジィ」は私が思う「花組そのもの」な場面で感動的でした。
花組と言っても100年あるのに、なぜこういうのを「ザ・花組」と思うのか自分でも不思議ではあります。
おそらく、宝塚ファンになりたての頃(90周年のころですね)に見た過去のDVDで何かしら刷り込まれたのだと思います。レビューの名場面集のDVDを毎晩飽かずに見ていたから。

それから花組の持ち歌のような(でも宝塚全体で歌い継がれる名曲でもある)「心の翼」。
外せない曲です。

11月14日はナツメさん……元花組トップスター・大浦みずきさんのご命日でした。
この日の11時公演は宝塚スカイステージ貸切。
終演後にかれーちゃんのご挨拶がありました。

ナツメさんのご命日に触れ「尊敬する上級生の大切な日に、宝塚歌劇を愛する大切な方々と過ごせたことが嬉しい」「今日はいつもより大浦みずきさんがお近くで見守っていて下さっている気がする」という感じのことを言っていました。

その日は花組生が前日より感情が高ぶっているような印象を受けたんですよね。
ナツメさんの想いを引き継ぎながら舞台を務めていたのかもしれません。

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