『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』感想・2

『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』2回目を観てきました。
1月27日(土)11時公演です。

1回目は1階席、2回目は2階席でちがう景色が観れました。
芝居・ショーともに客席降りがあるこの公演、違うジェンヌさんがやってきますしね。

ラストの客席降りで2階にキャサリン役のほのかちゃんがきてくれるのは豪華だなあ。優雅に偉そうに、扇子を手に踊り、帰り道は気さくに客席にタッチ。
そして投げキッスしまくってさりおエドワードに促されて帰るのだった。

さりおが演じるエドワードは大英帝国を体現する人物で冷酷なのだろうけれど、こうやってキャサリンを回収してくのを見ると苦労人ぽく映るな(笑)。

そして冷静に考えると、キャサリンさん、あなたの夫は亡くなったばっかりよ……。気にしたらいかんね。

この宝塚版『RRR』は出演者の良さは言うまでもなく、演出も音楽も好き。
るりはなちゃんマッリの歌は泣く。子守歌ときたらさらに泣く。涙腺刺激される。

マッリが連れ去られるところからの湧き上がるような音楽に物語の胎動を感じ、インドの民の神々の息づきを見る。
星組生、みんなインド的な歌が上手すぎや。

そして主役・ビームの登場が虎からですよ。
電飾もバリバリ。
なんかすっごいのきた。

と思ったら、ラストの戦いではさらにパワーアップした電飾になっていた。
だってビームとラーマが揃ってるもの。水と火が出会っちゃって、力を合わせてイギリスと戦うようになってるもの。
そりゃいやが応にも派手になるってもんだ。
原作映画の派手さをこういう形で舞台上のエンターテイメントにしたのねぇ。お見事。

主役級の人たち以外にもビーム側のWATERチーム、ラーマ側のFIREチームがいて、宝塚お得意のダンスによる人海戦術を繰り広げる。
布や扇を使っての素敵な踊りと演出が美しい。
ビームとラーマが出会うところのFIREチームのダンサーたちの扇遣いもすごく良かったし、ラストの戦いの前の電飾扇はうっかり笑った。宝塚、ほんといろいろと繰り出してきて楽しすぎる。

一方で、やはり演じる人たちの凄さというのも際立ってる。

ビームこっちゃんの肉体表現が神だった。
鞭打たれるの上手すぎ。
派手な動きじゃなくてピンポイントで身体を動かすことで、縛られていることとともに、鞭に耐えうるビームの心身の強靭さがわかる。

あとラストの戦いでのこっちゃんは長物の扱い上手すぎ。槍だっけ。
こっちゃんの動きが自在すぎてなんてことなさそうにみえるけど、絶対に扱うの難しいよね。

ナートゥは言うまでもなく。
ことありひっとんという名うてのダンサーが揃った星組ならではの見ごたえのあるダンスバトルでした。

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