
星組宝塚大劇場公演『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』を観てきました。
1月23日(火)11時公演です。
映画は1回だけ見てます。
原作の映画は3時間の大作。
これをどうやって約100分にするんだ……と思ったら、やれてましたね!
おおまかな流れはきちんと踏襲して、見せ方も派手。
良い舞台版です。
ナートゥが楽しすぎる。
ありちゃんラーマの「ナートゥをご存じか?」から始まるダンスバトル。
イギリス人たちもあっという間に楽しみ出してノリノリで踊り始めるのは面白すぎたけど、ミーマイのランベスウォークほどの時間はかけられないからねぇ。
で、宝塚版の恐ろしいところは、歌いながらナートゥ踊るんですよ。
ちゃんと歌詞を聞き取れるようにビームたちが歌って、しかもダンスバトルだから踊りきるんですよ。
なにこの体力。
なんか、宝塚の労働改革問題で「昔と違い今の宝塚は作品が高度になってダンスなどで求められるレベルが高すぎて自己錬必須で過酷な労働になっているし故障もしやすい」というのがありましたが、それ思い出したわ……。
こんなん、見てる分には「すげーーーーー!!!」ってテンション上がるけど、やる人たちはお疲れ様です。ていうか、誰でもできるわけじゃないわな、こっちゃんだからな。でもこっちゃんやありちゃんができるからってこんなのばっかりだったら疲弊してしまう。
しかし、ジェンヌさんを守るためといって邪馬台国から風がぴゅーぴゅー吹かれても困るわけで……。いやはや悩ましい。
そんな切ないことを頭の片隅で考えながらもナートゥはものすごい迫力で、波が押し寄せるようなダンスダンスダンス。
ひっとんジェニーの「コムラム頑張ってー!」の掛け声に空気を読んであえて負けてくれるラーマ、良い奴。
あと初見の感想を少しだけ。
・ジェニーの婚約者・極美くんのジェイクもちょっとだけいい奴に変わってましたね。
可愛げがすごい。
・最初のWATERRR男女のきさちんと水乃ちゃんのダンスが凄かった。ものすごい体勢でポーズとってたぞ。
・FIRRRE女のるりなちゃんの強そうで悪そうな表情が素敵だった。
ラーマは悪い奴じゃないんだけど、大義のために小義は捨てる人物だから、どうしても「悪人」ぽい部分をなくすことはできない。その悪にも見える強さがあらわれた表情でした。
・マッリのるりはなちゃんがやっぱり上手くて可愛い。できる子やわー!
歌声がほんとうにきれい。
・ほのかちゃんの演技力はすごいなぁ。
どの役もその役として息づいている。
今回はインド総督の奥方であるイギリス人・キャサリン。
インドの人たちを虫けら程度にしか思っていなくて、ビームが鞭うたれるところで「血が見たい」というサディスティックさもある。
(宝塚版では映画と同じセリフは言ってなくて「血が流れても構わない」くらいのやんわりしたものになってましたが)
ぞくぞくするような表情でした。
コメント