現地とライブ配信で合計3回観た宝塚版『RRR』の感想の続き。
タイトルロゴの中に2人の顔が入ってるの、いいよね。
・つっこみたかったところ。
1.自転車はもういいのかジェニファー
2.ラッチュつんつんの似顔絵(指名手配書)が似すぎな件
3.トイレに行くというビームを放置して広いお屋敷のどこか行っちゃうジェニファー
・極美くんの可愛げは強みだなぁ。
いけ好かないジェイクをあんなに可愛くしてしまうのは、宝塚らしい改変でもあるけど本人の資質が出ているのが大きい。
役そのものを演じてるというより役に本人がにじみ出てくる感じも含めて元雪トップのえりたんを思い出す。顔もちょっと似てるかも。
・SINGERRR男女の組長みきちぐとゆうなちゃんの歌もすごかった。
ちーくんは人ではない、ゴーンド族の魂のような、いやそれすらも超越して世界そのもののような空気感を出す。
ゆうなちゃんは低音から高音まで音域が広い。
今の星組はほんと聞きごたえがある。
・蛇に噛まれてうなされ、ビームの告白を受けて目が爛々とするラーマ。重い体を引きずりながら、意志の力だけで動いていく。
ラーマの使命と執念を感じるものすごくいい芝居でした。
鞭打たれる(打ってるの本人だが)ビームに苦渋の顔をするラーマもすごくよかったです。
私の中でありちゃんは中身が暗い人なので、同胞たちを裏切っているように見えて、その実は野心を秘めて苦悩の中に生きざるを得ないラーマはすごくぴったりな役なんだよね。
・ラーマとシータの子役2人(なのちゃんとひよりちゃん)も上手かったな。
歌も芝居も上手い人しかおらんのか、星組。
・警官でちょくちょく場面をもらうあいみちゃん、圧があって良い。
新公のナートゥ頑張れ。
本公演では「ダンスの何たるかがわかるか」みたいなセリフを極美ジェイクがこっちゃんに言って客席から総ツッコミだが、新公だと「ぜひとも教えて差し上げてくれ」になるのだろうか。
・オレキザキ氏は専科のごとき貫禄。
脚本上、悪さがあまり出てないけど宝塚版だからねぇ。
死んだあと、ほのか演じるキャサリン奥方に悼まれていないのは切ない。(が、エッタラジェンダはフィナーレみたいなもんだし仕方ないか)
・なこちゃんの可愛さがすごい。
とにかく可愛い。
そりゃビームも一目惚れするし人柄を知ったらさらに好きになるってもんよ。
ひっとん演じるジェニファーはビームの肩を持つという当時のイギリス人にはあるまじきふるまいをするけど、ちゃんと自国の人たち(叔父たちや婚約者ジェイク、さりおなど)にも礼儀をもって接してる。
ラストシーン、極美くんのジェイクと一緒に去るのもかえってよかった。
昔の宝塚版ならつきあうにせよ涙ながらに別れるにせよ無理にでも恋愛要素を入れてたと思う。
ジェニーがビームたちを助けたのは、色恋に目がくらんだのではなく、人類愛なんだろうね。
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