愛ちゃんサヨナラショー・4

星組

退団ご挨拶②

愛ちゃんの大階段降りの音楽は定番の「すみれの花咲く頃」だけど前奏入りでした。
サヨナラショーも務める2番手男役スターにふさわしい扱いなのでしょうね。

お花渡しの同期はキキちゃん(宙組の芹香斗亜さん)。
あんると一緒です。

キキちゃんと愛ちゃんは一時期宙組で一緒に過ごしたこともありました。
あのとき、同期の路線男役がりくくん含めて3人も揃ったことが、一部のファンには震撼すべきできごととも映りました。ぶっちゃけ「誰が路線として生き残るのか」みたいな感じでね。

ただ、(一部の)ファンの想いとは別に、彼女ら同士は楽しかったかもしれません。
元々仲が良かったような気がするし。

渡されたのは白薔薇と白の胡蝶蘭を合わせたもの。
大柄な愛ちゃんに合わせたとても大きなもので、スターらしい豪華さと、「白い貴公子」の愛ちゃんに似合いのブーケでした。
キキちゃん登場時に笑う愛ちゃん。
そしてブーケを渡しながらなにかを話し出す2人。気になる。

愛ちゃんのご挨拶です。

「今こうして大劇場公演千秋楽までのすべてを終えられること、たくさんのお客様の前で心から感謝申し上げます。

宝塚に出会ってからは宝塚が私のすべてでした。

憧れが強すぎるがゆえに葛藤することも多かったですが、常に見失わなかったのは『宝塚が好き』という気持ちでした。
その気持ちと、宝塚の男役を極めたいという想いがなければ今の自分はありません。
男役に完成はありません。東京公演の千秋楽まで、自分の男役像を作り上げていきます」

私の印象では愛ちゃん(の中の人)はとてもキャラが立っている人で(婉曲表現)、それゆえに人事面や人間関係などの難しさもあったのかな……と感じています。
でもそれも宝塚へのこだわりや思い入れが強いからこそ。
「こうあるべき」という気持ちがしっかりしている男役さんというは、ときに生きづらさもあるでしょうが、見ていて気持ちの良いものです。

トップ・礼さんご挨拶

退団者のご挨拶が終わり、星組トップスターのこっちゃんのご挨拶です。

「星組全員で今日を迎えることができて嬉しい気持ちとほっとしております。

袴姿の仲間たちのご挨拶を聞いて、今まで我慢してきた思いが溢れそうで、心がかき乱れております。
一緒だったメンバーの卒業、さみしくないわけがありません。」

こっちゃんは人情味の強いトップさんだなと思います。
いつも退団者の話になると感情があふれ出ている。
実力的にはとてつもないのに、人間的には我々ファンと同じ地平に生きている人という感じがするんだよね。

トップの退団ではないので、退団者による銀橋渡りはなし。
退団者が前列に出て、「サヨナラ宝塚」で幕が下りました。

カーテンコール①全員

「連日、熱い応援をありがとうございました」とこっちゃんから。
ライブビューイング、ライブ配信にも触れて話をされました。
配信組なので、遠くから見ている私たちのこともわかっているのだなぁと思うとやっぱり嬉しい。

こっちゃんの隣の愛ちゃんが横揺れしながらニコニコしてました。

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