東京・真風サヨナラショー・1

宙組

宙組東京宝塚劇場公演『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』の千秋楽、おめでとうございました。
大劇場では星組が2日目から公演中止、月組もオーブの『DEATH TAKES A HOLIDAY』がまだ幕を開けられないという状況なだけに、退団者7名を擁する宙組がきちんと千秋楽を迎えられたことのありがたさがひとしおでした。

宙組8代目トップスター・真風涼帆氏の退団公演でもあり、サヨナラショーも行われる千秋楽。
コロナ禍ゆえに、仮に中止になっても仕方ないところを、ぶじにきれいな最後の日を迎えられました。
こんなときでなければ退団のパレードも盛大に……といきたいところでしょうが、それが行えるようになるのはいつのことか。

さて、卒業の日の流れは基本的には大劇場千秋楽と同じです。
真風の経歴等の紹介、サヨナラショー、退団者の階段降りとご挨拶、そしてトップスター挨拶、トップコンビ緞帳前。

サヨナラショーの構成も大劇場と同じだったかと。

真風サヨナラショー・1

サヨナラショーの前に、衣装替えの時間稼ぎも兼ねて退団者の経歴等の紹介も行われます。
組長も退団する講演であれば、副組長が経歴紹介をするのが通常の流れのような気もしますが(どうだっけ?)、今回は退団者である組長のすっしーが真風の経歴を読み上げました。
宙組生え抜きで、長く宙組組長を務められたすっしーさんの最後の任務です。

サヨナラショーでは、みな公演当時を思わせるような衣装やカツラで登場してくれて懐かしくなりました。

中でも『オーシャンズ11』のまかキキはぐっときますね。
音楽学校の予科本科かつ星組時代からつながりのある2人で、現在は宙組のトップと2番手ですから。
2人の並びには洒脱さがあっていいワンツーだったなぁ。
信頼感が見えるのがなによりよかった。

真風とじゅんはなちゃんのコンビは、組んだ時間こそ長くはなかったものの、これまた素敵な並びでした。
大柄で華があって、大人の色気と美しさに充ちていて。
じゅんはなちゃんの天真爛漫さと、それをきちんと受け止めている真風の包容力。いや、真風にどーんと飛び込んでいけるじゅんはなちゃんがすごいのか。

『アナスタシア』『NEVER SAY GOODBYE』という名曲もサヨナラショーで披露されて、本当にすてきなサヨナラショーでした。

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