姉からのメール・100

姉からのメール

姉からの感想メールシリーズも100に到達しました。
全国の姉のファン(笑)の方々、ありがとうございます。
先日、アンケート(全然結果発表が進んでなくてすいません……)にお寄せいただいた、姉へのコメントをお伝えしました。

「へぇ……」と驚きつつ喜んでる風でした。
(私の感想、読みたい人ほんとにいるんだ~的な感じ?)

さて『蘭陵王』の姉の感想の続き。

※ネタバレ入るんで注意。

花組 蘭陵王 感想3

・蠱毒のくだり。蠱毒について訥々と語る蘭陵王がおどろおどろしくちょっと危なげ。トラウマに囚われてそうな蘭陵王の暗部を表現しているようでよかった。演技も良かったし、劇の構成としても面白かったねぇ。かちゃいろんな顔するのね

・ここだったか、雲母の顕微鏡画像みたいな背景映像は…。これはあれや、コム退団の時の、コム水まーちゃんの燕尾ダンスで床に映し出されてたやつや。懐かしいな!綺麗だったなー

・帆純まひろくん。あらまぁ腹に一物ある人物、意外とハマるのね?!そしてエロいな!ゆるいウェーブの長髪で花びらをブチブチむしるインパクト。長一郎やってたと思えない。私、イメージ的に帆純くん→骨太?、あすかちゃん→エロ?と思ってたけど、なんか逆?な気がしてきた、最近。そのあたりどうですかね?

・帆純くんがあきらの心を手に入れるため容姿を磨いて優しくして、と手を尽くしているのに、それをせずとも易々とあきらの心を手に入れてるかちゃ。しかもその己の美しさを「不要、邪魔」とすら思ってそうなところに帆純くんのかちゃに対する殺したいほどの憎悪の根元があると思った

・好きなものは好きなの!貫くわ!と歌ってだけど、ニ幕ではみんながどんな風に思ってるか知ってる…みたいに言うアキラ、切なくなるやん…目が合わないようにとか用もないのに話しかけて~とか健気でさー。でもそこから一転、己を守る本能からの安直で軽率、感情的で衝動的な行動はなー…蘭陵王がこれまでのことをこのタイミングで悟っちゃったのも間が悪かったけどなー。悲劇だよね

・しかも男を失った寂しさを別の男でうめるタイプ?(もともとカチャのこと好きだったんだけど)でちょっとタチが悪い(°_°)そういう風に生まれついちゃったんだけどね。でも今までのブクブクとかもあって、なんか憎めない

・でもそのあたりの一連の出来事の終着点が「人が嫌がることはしない」ってそんなまとめたような、いや、まとまってなくない?そこはなんかホラ、別の言葉があろうが!でも、突き詰めてくと「人の嫌がる…」なのか?いやまて、やっぱり違うような?っていうのは私とあなたで意見が一致したな

・前半で捨てろ捨てろと音くりちゃんの鎖を解いていくかちゃと、後半、武人として死のうとするかちゃの重い甲胄を脱がせるように歌う音くりちゃん。今回グイグイ掴まれたのは間違いなくこの場面だったな!!かちゃに生きろと言われ、生かされ、そして芽生えた愛情であの時とは逆にかちゃを救っていく。強さと優しさが交互にくるのよ。励ますような導くような諭すような。くーーー泣かされるな!!これセリフじゃなくて歌なのがまたびっくりですよ!しかもメロディ同じなの(T_T)。音くりちゃん、良かったわ~

・しかしそうはいっても元ネタが悲劇だから、カチャまじめに武人らしく死を賜って、音くりちゃんはカチャの後を追うんでしょうよ、そうでしょうよ、ウウっやだよー( T_T)とか思ってたらかちゃ盃放ったーー?!からの生きる宣言!!エッマジで?!後ろで刑吏(ここも航流さんなのよ、忙しいな!)を押しとどめている(ように見えたけど違ったらごめんね?一瞬視界に入った時にそう見えた)舞月ちゃんグッジョブ!!逃げろ逃げろいいぞいいぞー!!その時の2人のなんて生命力に溢れていることか!!どっちも一度は死ぬことを考えたとは思えない命のほとばしりですよ!!行けるな!この2人なら逃げ切れるな!!こうなったら敵なし状態の2人がまぶしかった!!かちゃも音くりちゃんも完全に逃げ切り確信な、「いくぜ(わよ)!」なミエ!こういうどんでん返し、楽しすぎるんだけど(((o(*゚▽゚*)o)))!!本当爽快だったわ!

・でもライトセーバー的ヌンチャク様が登場した時は、え、蘭陵王、ヌンチャクもやんの?しかもそれが光るの?そして弾いた矢が兵にことごとくヒットしてんの?!みたいな混乱で涙が引っ込んでしまったのですが(笑)、でもそれでも面白かったよー

・からのほのぼのとした「ハァ」の会話。さっそくいちゃつきおって!2人末永く仲睦まじく暮らせよ…

・京三紗さんはまさかのご母堂でしたか!!知らんかった!どこか市原悦子的で、物語を読んでもらってるようなあったかい感じがしてよかった

・フィナーレが蘭陵王の世界感がっつりで、これはこれで新鮮だった。宝塚突然フリルつきの燕尾とかスパンビラビラ~とかで踊りだすから、てっきりそんなのかなー?と思ってたので。最後まできっちり蘭陵王の世界。音楽は東儀秀樹か、私でも知ってるビッグネームじゃん!古典的な響きがありつつ新しい、異国情緒あふれる音楽だったね、あまり聞いたことがないような。と思ってパンフレットみたら、キムシンがめっちゃ詰め込んだ要望を出してて、読んでて(・・?)??ってなったんだけど、東儀秀樹はキムシンに共感してたので、クリエイターって分からんわーって思った。あと東儀秀樹って名前も顔もカッコいいな!

・一幕終わりの蘭陵王コールはどうしようかと笑っちゃったが、終演後は私も蘭陵王!蘭陵王!ってなってました。スケール大きくてドラマティックで、そしてなかなか深いよねこれ

・与えられているようで奪われている。その一方で、奪われているようで与えられていることもあると私は思う。それを敏感に正確に感知できる目と経験が欲しいわ

終わり

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