姉からのメール・207・宙組
姉から宙組『カルト・ワイン』の感想が届きました。
宙組 カルトワイン 感想1
・栗田先生の推理？脚色？したワイン偽造の話、元ネタあり的な。実は組織ぐるみ、オークション会社もグルで、人間の愚かしさも相まって大事件に発展したみたいな、面白い話だった
・主人公達をバイオレンスも織り混ぜた徹底的な理不尽に晒すことで法的にアウトなことをしても大目に見てもらえる作りで、こう言っては何だけど、上手いなーと思った。偽造してる時なんておもしろおかしくて爽快で、やったー！ってなって、後ろ暗い行為を見ている感がない。ルパン三世見てるみたいだった
・セットの使い方もうまい。列車の屋根になったり、ただ単にその人の立場を示唆する「場」になったり。階段が車内になったり。簡素なんだけど、意外とこれで充分なんだなー違和感が不思議とない
・花組と近い時に見たので、価値、壁、才能 野心など共通ワードが結構出てくるけど、時代、国、スケール感、表し方が全然違ってて興味深かった。どっちも違う風に面白いのが面白いねぇ。いろんな先生がいるありがたみ
・ミステリアスに始まるひなこのオープニング。まだ新公やってるのにとんでもない役割を任されてるわぁ。それにしても宙組ってスラーっとしてる
・椅子の座面に足をかける、乗る、背もたれを撫でるなど、椅子の持つポテンシャル全部使ったろ！なダンス楽しくてかっこよかった。「踊らされる」でマリオネットみたいにトトトッってなる振り付けも面白いよねぇ。踊らされるもえこガン見。ホンジュラスのテーブルクロスが派手だな笑。ジュニパーベリーって本当にあるんだ？
・経済悪化は治安と直結してるなー、いよいよ日本も他人事ではない
・マラスが税金徴収に関わってるの？行政とズブなの？税金という名のみかじめ料的な？ちょっとその辺はわかってない、教えて、わんたさん！タトゥー、顔から腕からすっごいね？でもチャポの手下の時はないよね？剥がす的な？？感情と人間関係を同時に断たせ、シエロを完全にマラスの人間にしようとするのがエグかった
・なんで銃の受け渡しって紙袋なんだろうね？
・ずんちゃんがまっぷーをーー！！開始何分でこんな強い感情をみせられるとは…。展開が速い
・布を高く縦に使ってダイナミックに動かして、そこからときどきみえるふたりの顔で濁流の中浮きつ沈みつしている様子を表現してるの面白かった。直前、おっと生着替え、(#^.^#)（ウィンドブレーカー羽織るだけですが）珍しいの見れた、とか喜んでてすみません。大変な事になってた
・強盗が来た時、フリオが真っ先にするのが「荷物から帽子を取り出して妹に被せる」なのがもうな…真っ先に男の子の振りをさせるのよ、秒で見つかっちゃうけど…。性犯罪が身近におこる、そういうのが当たり前のところで生きてきたんだなーっていう
・モニカちゃんはなんていうか、愛の伝道師？的な、みんなに希望を与える存在っていう役がよくハマる子だった。アメリカ行きの決定も、シエロがマラスとバレた時の説得も、六万ドルも、この子が言うなら何とかなるか、するかって、思っちゃう。この笑顔で丸め込まれると言ったらアレだけど、そういうカリスマっぽさがあった。美星帆那ちゃん（プログラムで見たらめっちゃ学年下の方だね？！）、可愛くて良かったです(^-^)
・もえこめっちゃ叫ぶやん(O_O)？！？この人見はじめてから割と落ち着いた理性的な役が多かったので、そんな全開で叫ぶんかとびっくりした。いやそれまでも歌聴いて、相当声出るんだろうなーとは思っていたけど、本当にすっごい声出るね、すっごいね。お父さんがー！！のところとかすっごいよね、マジで！！
・で、すっごい声出るなーへぇーと思って見てたら、ボコられて息が詰まるような絞った感じの声も上手い…。えっ？そのあたり自由自在な人なの…？器用すぎない？
・まっぷーが自分のクロスをシエロに渡すのは、シエロが一番危なっかしく見えるからだと思うんだけど、それとはまた別に、自分の子供（フリオとモニカ）は絶対道を誤らない、間違いを犯さないというあつい信頼にも見えて、これまたグッとくるっていうね…！クロスはこの子らには必要ないっていう。後で、そのクロスが絶対に捨てないられもの（シエロにとってもフリオにとっても）として効いてくるのもいいし。…邪馬台の勾玉はほんと何だったんだ（笑）
・ここの尺を長くとって見せ場にしても良さそうなのに、サラーっと、出し惜しみしない、見せ場を引き伸ばさないのよね。You tubeとかTik Tokとかのテンポ感に近く感じて、新しい世代の先生が出てきたなーと思った。ペース早いのに繋ぎが上手いからそれまでの感情がリセットされず続けて観れるし。妹ちゃんを二幕では全く出さなかったり、取捨選択が大胆だなーと思った
・照明ビッカー！！目がーー！！
つづく
邪馬台国の勾玉ｗｗｗ
