『凱旋門』新公感想・1

2021-02-11雪組公演感想,雪組

雪組大劇場公演『凱旋門』の新人公演を観てきました。

前回ムラに行ったのは星組の新公のとき。(お目当てはそれだけじゃないけど)
どんだけ新公好きなの?みたいな感じですが、新公楽しいんだもーーーーーん。
舞台の出来だけじゃなく、若手ジェンヌさんのスター性を見たり、成長過程を味わえるのもタカラヅカの楽しみのうちです。

ましてや今回の主演は縣くんなのだ。
それもかれの初主演なのだ。
文化祭で「なんじゃこの子はああああ!!」と度肝を抜かれてからずっと(一方的に)見守ってきたお人なのだ。
時間・お金・体調その他の都合が合うならば観ずに済ますわけにはいくまいってもんだ。

開場そうそうに客席入り。
早くプログラムを見たいっっ。
いや、見なくたって表紙が縣くんなのも、理事様と同じところに出るのもわかりきってるのだが、それでも気ははやる。

表紙がふつーの黒い衣装(黒燕尾かな?)である。そうか、まだスチール出てないもんね……。
それはそうと新公演出担当がウエクミなのだった。
勝手に期待値が上がる。
ウエクミへのこの信頼感はなんなのだろう……。

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開演時のアナウンスも当然「雪組の縣千です」なのだった。おおおおお。
主演者にしか許されない特別なアナウンス。
私が涙腺ゆるい人だったらここで泣く。

主人公・ラヴィック役の縣くんはそれはそれは美しくかっこよかったです。
さすが骨太な美形男役。スター感ばりばりです。

技術的につたないところや経験値の不足はもちろんありますが(あ、ヘタではないのよ決して)、真摯にていねいに舞台に取り組んでいるところは感じられたし、なにより生まれもってのスター性は捨て置けない。
この「真ん中にいるのが当然」という雰囲気は稀有なもの。
銀橋を渡っていても、本舞台に一人でいてもまったく小さく感じられないのは凄いことです。

縣くんに驚くのは、舞台で全然小さく感じないのに、他の人と並ぶと「あれ、そんなに背が高くないのか?」となるところ。
身長以上に大きく見える。
これもスター性のうちよねぇ。

終演後には代表してのご挨拶もあります。これも主演ゆえ。
あやなちゃん(新公の長)から振られた縣くんのご挨拶はとてもきちんとしていて初主演とは思えないほど。
目をうるませながらも堂々としていました。

……と思いきや、ちょっとした言い落としや若干の言い間違いをご丁寧に言い直すのが生真面目で、客席の笑いを誘ってました。

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