『舞音-MANON-』新公感想・1

2021-01-31月組

12月1日(火)に行われた月組の『舞音-MANON-』大劇場新人公演を観てきました。
新公の担当は本公演と同じく景子センセイ。

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往復6時間の日帰りだし、翌日は普通に仕事だし、13時公演とのダブルだし、新公は立見な上に2列目だから手すりにもたれられないわ、体が安定しないからオペラが揺れてちょっと酔いそうになるわ(笑)で結構キツいコースですが、行ってよかったです。
というか、行かなかったら後悔したやつや。

●月組の若手、めちゃくちゃよかった。上手かった。
『1789』新公はイマイチだと思ったんですが(あ、私が思っただけで世間的には成功なのかもしれません)、こういう地味目の芝居ってほんと上手いわ。
そして『ルパン』新公のときに思った、「本公演よりまともなラブロマンスに見える」というのを今回も思いました。

芝居がうまい、歌がいい、声がいい。

もちろん全員が全員とは言えませんが、総体的にクオリティ高いなぁ、と。

●シャルル・ド・デュランを演じた主演のあーさ。

とてもよかったです。
美しいだけじゃなくて、芝居も歌もうまかった。

歌は、れんこんとデュエットしたとき、ラストの「真実の声―――」と声を延ばすところが盛大に事故ってましたが……。
でもあの音、高いよねぇ。すごく大変だと思う。
東京でリベンジして下さいませ。

低いところがばしばし出てるのが気持ちよかった。

・恋を演じているときに熱量があるのがいい。
相手をちゃんと愛しているんだなと伝わる。

宝塚のトップの中にはたまに恋に恋してるタイプの男役もいますが、あーさはそうじゃないんだなぁ。

・白軍服のシャルルがマノンと初めて出会った場面。

胸を高鳴らせ、息を飲んだり動揺したりしている姿にものすごく蘭寿さんを思い出しました。
まさかあーさに蘭寿さんを感じることがあろうとは思わなかった。

もちろん、まゆさんほど面白くはないし(ネタ的に)、しゃべるとまゆたん成分は一気に減るんだけど。
声を出さずに表情や体の動きで表現しているところでそう感じて、非常にびびりました。
白軍服と、素で濃い顔ゆえ――というのも理由の一つかもしれません。

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