花梅芸『ベルサイユのばら―フェルマリ編―』感想・2

2021-02-13花組公演感想,花組

Pちゃんジェローデルがスウェーデンまでフェルゼンを訪ねてきて、「オスカルは死にました」と告げる。
ここからオスカルとアンドレの戦い・死にざまがカットバック手法で描かれます。

●ゆずかれーちゃんのオスカルは、めちゃくちゃかっこいい女子高の先輩、という風情でした。
すっきりと立っていて、なよなよとはしていない。
それなのにどことなく女性らしくも感じるというのが不思議なものである。

「今宵一夜」やら、フェルゼンの「もしかして君は……(僕のことを愛していた?)」みたいな場面もなかったというのに。

普通に話しているときはいいんだけど、オスカルは声を張るところが多くて、そのときがけっこう聞き苦しい。
なんか、「割れる」っていうのか?
芝居にメリハリはつけてほしいんだけど、もうちょっと声をコントロールできるようになってほしいなぁ。

それと、そういやゆずかれーちゃんのソロはなかったな。
なくていいけど(笑)。

アンドレが死ぬところ、ジェローデルを振り切ろうとする動きがすごくよかったです。
全力でやってもかなわない感じがあって。
ほんと、ダンスに特化したお人である。

・11日の12時公演では、下手から出るときに勲章を落としてしまい、「女伯爵の称号を捨てよう」のときにエア勲章投げをしておられました。
勲章があるべきところに手をやったときに「あ、ない。ヤベ」みたいな感じに見えたけど気のせいかもしんない。

●オスカルが亡くなったとき、ロザリーはいつもどおりの手筈で剣を吊るすベルトを外すんですが、なんだか火事場泥棒っぽく見えてしまいました。

●キキちゃんのアンドレは明るいな。
なんなんだ、この天然の陽性っぷりは。
橋の上で撃たれて死んでも、まだ死んでなさそうなアンドレだった。

●瀬戸くんはベルナール。かっこいい。
「どーれーだーけ」の低音が出るのは男役として強いなぁ。

出番が多かったのと最後まで出ていたために、瀬戸くんが2番手に見えました。

ロザリーとジャルジェ家を訪れたときの、「ロザリーを幸せにしなくてはだめよ。あなたは私たちからマスコットを奪っていったんですからね」的なことを言われてのちょっとおろおろした感じが可愛かったです。

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