花組『エリザベート』感想・9

2020-12-26花組公演感想,専科公演感想,花組,専科

花組大劇場公演『エリザベート』9月13日11時公演を観てきました。

●2幕初めのルキーニさんのアドリブはこんな感じでした。

「俺、最近色気のある男になりたくてよ。ちょっと前まで花組にいた春風弥里さんみたいな。
それがさっき会ったらキレイな姉ちゃんになってたよ」

みーちゃんの名前を出すとき手で前髪を示してました。
みーちゃんと言えば前髪。

で、美女の写真はみーちゃんになるのかと思いきや、ちぎ・みゆ・ともみんなのでした。
3人そろって来ておいでだったんですね。
私は2階席だったからわかんなかった。

そういや開演前にものすごい拍手と悲鳴のようなものまで聞こえましたが、あれはちぎたさんたちへのものだったのか、みーちゃんへのものなのか。
(普通なら他組トップさんへのものだろうけれど、花組的にはみーちゃんもアリだよねぇ。みっちゃんの出ている公演でもあるし)

●3週間ぶりの『エリザベート』。
やはりみっちゃんのフランツとだいもんのルキーニは出色の出来です。
芝居と歌が両立するのがいい。
それもどちらもハイクオリティで。

耳に心地よく、それでいて物語世界を構築し、芝居に引き込む力があるというのは素晴らしいこと。

みっちゃんのフランツは、最終答弁の「あなたは恐れてる」のくだりが、すごく自信満々になってたような。
前回は感じなかった、「夫」である優位を示す攻撃性を感じました。

●だいもんルキーニは、自由になったなぁ……という印象。
前回観たときより物語世界を自在に生きているように感じた。

それでいてやりすぎ感はない。
過不足なく(もちろんこれは褒め言葉)、舞台に息づいている。
なんか、すごいよなぁ。

それと、前回は裁判官に対しての演技かもしれないけれど「まともな人」っぽく感じたんですが、今回は「政治犯」「テロリスト」に思えました。
狂気とはちょっと違うんですが、強さが表に出てきたのかな。

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