星大劇版ロミジュリ感想・13
観劇からだいぶ日が経ってしまいましたが、書き残していたことなど。
ねねちゃんのジュリエットは、ハッピーなときはあまり好きじゃない。
私の好みとして、元々男女のバカップル系がそんなに好きでもないのはあるな。
バルコニーでのきゃっきゃうふふ感などは「シルヴィアちゃんか!」と言いたくなった。
Bパターンを観ていて(つまり初日からけっこう間が経ってから)良かったと思ったのは2箇所。
1つ目は母から「これもパリス伯爵からよ」とバラを受け取るところ。
このときのあいまいな微笑みがいい。
きっとジュリエットは「何も知らない」わけじゃないけど(そのくらいの賢さはある)、母を疑ってはいけないと思っているからあいまいな微笑みの中に疑心を封じている。
そこで強く反応してしまっては母を傷つけかねないし、母の浮気心を認めてしまうことになるから。
「生まれてから一度も親に逆らったことない」ジュリエットだった。
2つ目は初夜の「ひばり」の歌のところ。
「あれはナイチンゲール まだ夜は続くわ 行かないで」と歌う絶望的で青ざめた笑顔。
この心にもない、人をだます笑顔がいい。
そういやジュリエットって完全に白い純真無垢な乙女じゃないんだよなぁ……。
「ロレンス神父さまのところに懺悔にいったと伝えて」と乳母をたばかりもするように。
どちらもあまり幸せではないシーンですね。
そういうとき、ねねちゃんが賢そうにみえ、役の複雑さが表に出て、好きなんだと思う。
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