月組『ロミオとジュリエット』新公感想・3

2021-01-31月組公演感想,月組

●死のちなつはすごくよかった。

1人で超耽美だった。色っぽいねぇ。
伏し目がちの表情がいい。
現実世界から離れた異物。すごく冷たさを感じる。

月組メンバーが全体に現実的な雰囲気の集まりなもんで、その中で1人異質な彼の存在感がすごかった。
目が引き寄せられた。

ビジュアル的に幻のゆうひさんトートをみてる気分でした。
(ダンス力はそりゃーもう全然違うでしょうが)

これを多くの人がみたら人気出そうだなぁ…。
もう2~3回観たい。

●愛のゆーみんはダンスはいいんだろうけれど、ちょっといまいち…。メイクが悪いのかな。

こちらも低体温。あんまり存在感は感じられなかった。
「人間じゃないから」ということでああいう演技になったのかなぁとか考えたんだけど、愛がどういう気持ちでいるのかとかがよくわからなかった。

愛は自分内基準が雪のせしこさんなもので、どうしても厳しめになってしまうのかも。

●キャピュレット卿はすごくよかった。
誰かと思ったらスミスだったのね。
いい声してるし、歌もうまいわ。

リュウ様みたいな色気はないけど、ちゃんとキャピュレット一族を統べる存在感があった。
あんまり酒色に溺れるようには見えなかったな。大公閣下とか似合いそう。

●キャピュレット夫人のみくちゃんは本公演かと…。
すごくよかった。
絶賛したい出来。

というか、正直なところ、本公演のすーちゃんより似合ってた。
星のコロちゃんや、雪のかおりちゃんみたいな色っぽい役作り。

華があって歌もうまくて押し出しもあって、出来に震えた。

「そう! キャピュレット夫人ってこういう役よね!」とぶんぶん拳をふりながら力説したくなる。
みくちゃんはテキストに則った上でハイパーな役作りを見せてくれるすごい娘役さんだ。

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