雪全ツ『黒い瞳』感想・1

キムとまっつの並びはいい。
体格が近くて違和感がないのと、持っている雰囲気の違いがものすごく面白い。

どこまでもきらきらしていて若々しくさわやかなキムラさんと渋くてクールなまっつ。

「俺は炎 君は水」とプガチョフは歌う。
元々のイメージはどちらかというと逆だけれど、今回の舞台上ではどちらの役もすごく合っていて、人生や考え方の違いが素直に見れた。

それでいて互いが互いを尊重しているのがいい。
言葉の表現としてどうかと思うけれどちゃんと「愛し合っている」。
それも男同士の愛し方で。

そしてなにって2人の歌がいい。
2人とも歌えるし、単品でもいいけどなにより一緒に歌うときの声が合う。ハモリ声がすごく好きだ。

だからソリに乗ってマーシャを救出しにいくとこが最高でした。
男同士の厚い友情に心をつかまれ、また宝塚の同期のつながりに心揺さぶられ、この2人がメインとして舞台上で対峙しているという運命的な流れに感動する。

いやもうほんとにありがとう、この並び。

まっつウェルカアアアアアム!!と叫びたいです。

まっつのプガチョフが浮浪者ふうに出てくるところから素敵でした。
ああヒゲ似合う…。ボサボサ髪似合う…。
あの視線が好きだ。

実のところ「皇帝」として崇められてるときのビジュアルより好きです。

そしてソリのシーン、ニコライの言い分に負かされそうになってるところが好き。
「ちっ」って感じがいいんですよ。

プガチョフは自分でも言っているとおり「賭けをうって出」ている。
負けることも――おそらくは想定内。
それでも賭けずにはいられない、まさに炎のような破滅的な男。

そんなプガチョフに真っ向から論理を説いてくるニコライ。
まっすぐな瞳と情をもって話しかける。

戦乱の中、どちらの陣営も裏切ったり裏切られたり、背信があったり寝返ったり、そういう世界の中だ。
かれ自身嘘をついている。おのれがピョートルⅢ世ではないことは誰よりも自分が知っている。

そんな中でこれだけまっすぐに、嘘も偽りもなく、愛と正義をもって自分に相対されたら――きっと惚れずにはいられない。

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